久々にまじめに経済の話でもしてみようかと・・・
おはようございます。
今日は、なんだか顔がくすんで、目の下のくまもひどいーーー
やだーーー!今週の疲れがどーーっと出てきてるのかも・・・
なんか、朝6時からシェアメイトがジャスミンライス?を炊いたかなんかして、家中なんかチャイナかアジアのどっかの国みたいな臭いがして、眠りを妨げられ・・・
ジャスミンライスの独特のアジアみたいな臭いが大キライな私はきつかったわ・・・
まじで、朝からは勘弁してーーー。
それはそうとして、今日は久しぶり真面目にオーストラリアの経済の話でも書いてみようかと。。。
先進国で唯一、リーマンショックの傷もほとんどなく、高金利を維持しているオーストラリアですが、またバブル再来か!?と2,3ヶ月前は言われ、中央銀行が利上げをするなどということがあったのですが、
利上げをここぞとばかりに待ちに待っていた、各大手銀行が住宅ローンを大幅に上げました。
住宅ローンを大幅に上げたもんだから、困ったのが消費者
さーて、住宅ローンを持っている家族は、一気に0.5%近く住宅ローンが上昇したもんだから、消費を抑えて住宅ローンに回さなければならない。
しかも、近い将来また同じ利上げがあったら、そのために貯蓄もしないといけないって思いますよね。。
という理由で、先月あたりから、特に家計を中心とした経済指標の弱い数字が出始めました。
特に顕著に現れたのが、小売。小売の中でも、衣類やレストランなどの消費が大幅下落
まあ、そりゃそうですよねーー。
ところで、オーストラリアの数年前までの貯蓄率ってどのくらいだとおもいます?
マイナスです。
つまり、自分が稼いでいるお金より消費をしているってことです、要は負債のほうが貯蓄より大きい。(マイナスは明らかに大問題!)
さすが、消費大好きアングロサクソンって感じですよね。
これが、最近は貯蓄率が+10%まで上昇してきている、つまり、将来に不安をかかえるから貯金する
(まるで日本人みたい)
そうなると何がおこるかというと、人が消費をしないので、お金がまわらない、つまり企業の利益も減り、経済全体が滞る→まあ、これがおこっているのが今の日本です。
オーストラリアの場合、経済が滞るまでっていうほどではなにので、このシナリオはある程度中央銀行が描いていた経済のバランスを保つためにやったシナリオ通りだったんですが・・・
しかし、これで収まらないのは資源いっぱいの国オーストラリア
オーストラリアの経済を支えているものはなにか!?鉱物資源ですねーー
中国・インドの成長に伴って、輸出は増えるばかり、人もどんどん雇って、生産を上げてどんどん輸出しましょうー!となってくるわけです。
そうなると、人を雇わないといけない、人を雇えば雇うほど失業率が低下します。
雇用が増えるということは経済にとってはプラス、企業が人を雇ってくることを知ると人はみんな、「じゃあ働きに出ようかな・・・」っておもいますよね。
で、何が起こっているかというと、労働参加率が増える=失業率を計算する全体の数が増える(分母が増える)=失業率が上昇する、と通常であればなるんですが、
昨日の失業率だと、労働参加率が1.6%近く上昇しているにもかかわらず、失業率が0.2%改善して5.2%
5.2%ってこの数字、ほぼ完全雇用にかなり近い数字です。
他の国の失業率をみてみると、一目瞭然
日本5% (日本の場合、ハローワークに登録している人のみに統計なので、実際のすうちはこれよりはるかに高いを言われています)
アメリカ 9.8%
フランス 9.3%
イギリス 7.7%
以上を見ても、どれだけオーストラリアの雇用がいいかわかりますよね。
しかも、人口がたった2000万人の国、オートラリア、人が足りないわけです。そうなると、よりよい人を雇うために、賃金を上げる→人が消費するとなるわけです。
あれ!?最初に小売が減ったって言ってなかったけ!?ってなるとおもいますが、
雇用が改善する→賃金が増える→人がお金を使う→商品の価格が上がる→物価が上昇する→物価が上昇するのを妨げるため、中央銀行が利上げをする→銀行が住宅ローンなどの貸し出し金利を上げる→人が消費を抑えて経済バランスがよくなる
これが、経済のサイクル
つまり、昨日の雇用統計が出てくるまでは、ある程度バランスがとれた程よい状態だったわけです。
雇用がココまで大幅に改善してくると、中央銀行も渋い顔になってしまいます・・・つまりまた引き続き利上げは行われます。
次は来年5月ぐらいだろうといわれていますが・・・
住宅ローンをお持ちの皆様、しばらく住宅ローンの利上げは続きそうです・・・