長くなりそうだから書くの悩んだケド、一人でも多くの人が
後悔しないように、アートメイクの知識を持ってもらえたらと思って書きました。
エステの仕事をはじめた原点はアートメイク。
もともとはアートメイク主体の美容会社で長いこと働いてました。
事務職をしたり、化粧品製造したり、スクールの講師をしたりしながら。
でもアートメイクの技術だけでは将来性がないから、エステの技術を身につけた。
なぜアートメイクに将来性がないか?
意外と知らない方が多いけど、アートメイクは針を使う為、医師免許を持たない者がアートメイクの施術をする事は医療行為で法律に反する事だから。
それでも医師ではないエステティシャンや美容師や一般の人が簡単に技術を覚えて、ビジネスが成り立ってしまうのは、需要がありすぎて、サロンが増えすぎて全てを取り締まる事が難しいから。
以前、アートメイクの資格制度措置の懇願で厚生省へ出向いた事があり、話を伺った事があるけど、法律を変える事は難しい。
だからきっとこの先もアートメイクが医療行為である事は覆らない。
大々的なトラブルが起きれば、捜査対象になるし、もちろん医師免許がなければ法律違反で黒。
トラブルが起きず、細々やっていれば白。
アートメイクは黒でも白でもないグレーゾーンな仕事です。
立派な仕事とは言えないかもしれないし、私も今では家族かよほどの知り合い以外はアートメイクの施術はしません。だけど、きちんと知識があれば、とても素晴らしい技術だと思ってます。
例えば、手の震えでアイラインや眉毛が自分で書けなくなってしまった年配の方に喜ばれたり、上手くお化粧が出来なくなってしまい引きこもりがちだった年配の方がアートメイクを入れた途端、活発になって外出が好きになったり、抗がん剤治療で眉毛がなくなってしまった事で酷くショックを受けていた方がアートメイクを入れて、心がとても元気になり、その頃から体調もとても良くなったと言う話を伺ったり。
施術単価が高く、利益率も高いから副業や、お小遣い稼ぎにアートメイクを覚えようとする方もたくさんいます。だけど、きちんとした知識や技術を持っている方もたくさんいます。
もし、アートメイクを入れようか入れまいか考えている方がいたら、事前にいくつものサロンにカウンセリングへ行かれる事をおすすめします。
ワタシはあるアートメイク団体の事務局窓口となっていて、アートメイク情報誌を製作したり、一般の方のアートメイクの相談を受けたりします。
ここ一ヶ月でアートメイクの術後トラブルの相談が3件ありました。
一ヶ月で3件って少なく感じられるケド、アートメイクは1度入れてしまったら完全に消えてなくなる事は難しい。
だから失敗やトラブルは絶対あってはいけない事で、一ヶ月に3件はそれだけアートメイクを入れる人が増えていて、知識のない技術者が増えているんだと思う。
その内の一人の方は、下アイラインを入れたら目の下が黒くクマのようになってしまったけど、その対処法についての相談だった。
しかも、施術をしたのは医師免許を持つ美容外科の女医さん。
そこへ最初に相談したらしく施術を失敗してしまった事をやんわり認めたものの今後どうしたらいいか聞いても技術は数人しかやった事がなく知識もないので“わからない”と答えられたそう。
事前のカウンセリングもなければアフターケアもなく、知り合いから紹介されたし病院だったから安心してしまったと言っていました。
考え付く対処法を提案したけど、非常に難しい・・・。
アイラインを施術する場合は眉にくらべて皮膚が薄いので針を入れる深さが非常に難しい。
浅すぎればすぐに消えてしまうし、深すぎれば毛細血管に色素が流れてします。
実際に相談してきた方とは会うワケではないので断言は出来ないんだけど、
目の下がクマのように黒くなってしまったこの方は、恐らく針が深すぎて毛細血管に色素が流れてしまったから。
この場合、上から肌色を入れてカバーをするか、レーザーをあてるか、運が良ければ時間が経って薄くなったり、消えたりするけどこればっかりは、体質などによって人それぞれだからわからない。
肌色を入れてカバーするにしても、肌の色に合わせた肌色の色素を作ったりキレイにカバーするのもなかなか難しいし、目の下だからレーザーをあてるのもその方は怖いと言っていた。
でも、今後どうすれば良いか考える選択肢が出来たから、ゆっくり考えてみますととても冷静な方でした。
中には私が施術をしたわけではないのに、失敗されて私に怒鳴り散らす方もいますが、キレイになると思って信じて高いお金を払っているのに失敗されたら怒鳴りたくなる気持ちもわかります・・・。
他にもアートメイクを入れていると病院によってCTやMRIが受けられなかったり、アレルギーが起きたり、、、メリットもあればデメリットもたくさんあります。
お客様側からすれば、技術を持ってる人は皆、同等のプロだと思ってしまうのは当たり前の事ですが、アートメイクに限っては数日勉強しただけでプロとする人もいれば数々の場所でたくさんの練習を経てプロとする人もいます。価格が安いからっていう理由だったり、病院だからっていう安心だったりだけではなく、きちんとサロン選びをする事をオススメします☆
アートメイクに関しては、また機会があれば書きたいと思います。
ばいちゃо(ж>▽<)y ☆