弊社は、いわゆる管理職というか

そういうポジションを出来るだけ おかずにやってきております。

 

なぜなら、

優秀な平社員を出世させて、管理するポジションにさせると

仕事内容が違うせいでしょうか、そんなに上手くいかないからです。

 

期待をかけて出世させて、無能な管理者になるなら

もう、出世させずにそのポジションで優秀なプレイヤーとして

頑張ってくれよって思うわけです。給料を上げるのみで、地位はそのまま。

 

優秀な人を管理ポジションに置くと

平のうち無能の人たちが、平のまま残ります。

そして、有能な人が、無能になる。

 

しまいには無能だらけの組織になってしまいます。

 

なんなんでしょうかね。

と思ってたら、それって「ピーターの法則」って言うらしいんです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

 

これを、早く知っておったら・・・

 

私は、弊社を退職した中で、優秀と認めた数少ない方らに対して

申し訳ないことをしたなと、後悔をしております。

 

もっとも、殆どは退職しても、そう後悔する気にはならない方々なんですが。

 

現在は、カスタマーの人間の中でリーダー等とかそういう中間管理者を置かずに

私からの怒られ役(責任者)1人だけ置いて、やっております。

 

美容室で、多いのは

2人の美容室だとオーナーと店長。

 

3人の美容室で

オーナーと店長とチーフ。

 

「下の子、居ないのにチーフってどうなん?」

って普通思うわけですが

肩書のある人に切ってもらいたい人って

おるかもしれませんから、まあ、長所短所あるでしょう。

 

普通には、みっともないですけど

お客さんが喜ぶならOKってところでしょうか。

 

ホストクラブもそういう傾向があります。

 

ホステスは、ママ、チーママ、くらいなもんですが

ホストクラブはなぜか、肩書が多い。

代表取締役 とか 取締役 とかやたら肩書をつけてるのをみて

ああ、ちょこちょこ出世階段を登らせて、承認欲求を満たし

組織に対して愛着をもたせるのだなと意図はわかります。

 

女性に比べて男性は、肩書が好きなのかもしれませんね。

 

とはいえ、幹部とか幹部候補って、

肩書それぞれの名称を総称する言葉だと思うんで

ずれているなとは思いますけど。

 

あとね、大企業となると肩書がややこしい。

 

主査とか主幹とか参与とか参事とかあって

昔、法人営業やってて、どっちが偉いのか?迷ったことが有ります。

 

理事、参与、幹事(主幹)、参事、主事、主査の順だそうです。

 

なかには

課長代理・課長心得・副課長。なんてあってですね

だれが、一番上なのか、わかりにくいんです。

 

少尉中尉大尉少佐中佐大佐少将中将大将

とかのように、分かりやすくして欲しいものです。

 

肩書ついでに申し上げますと

一等海佐とか、ああいうのはやめてほしいですね。

海外に出て話をする時にややこしい。

自衛隊の士官だけですよ。言い換えなきゃいかんのは。

そういう意味でも憲法9条は変えなきゃいけません。

 

 

さて、全員経営者マインドをもって仕事に当たろうって会社。

ありますよね。

 

全員経営者。だから数字をすべてガラス張りにする経営。

あれ、良いように見えて、私はフェアじゃない気がします。

 

経営者の心配事を、社員がしなきゃいかんのなら

経営者の給料を減らして、社員にも同じような給料をつけたらなきゃいかんでしょ。

 

与えられた責任と結果に応じて給料は決まるんだから。

 

これ、私が他人の会社の役員をした経験があるので

切実に思うわけです。

 

23歳の時に、私が役員として入った会社。

家庭教師の派遣会社でしたが、

既に経営状態が無茶苦茶でした。

 

名簿を元に各家庭に電話をかけていくビジネスモデルでした。

 

営業が無料の体験学習を行い、その後家庭教師を選抜し

あとは人材派遣と同じように収益を上げていくんです。

 

昔は学校ごとに全生徒の名簿があったのですが

私が入社した当時から、個人情報保護の点から、名簿が出回らなくなってきて

もうその時からこのやり方は通用しないのが、明らかだったのです。

 

「広告中心の集客方法にシフトしましょう。」

社長にそう提言しても、却下されるわけです。

 

社長は過去の成功体験にしがみつき

ゴリゴリのプッシュ型営業スタイルこそ最強と信じて疑わなかったのです。

 

だったら、経費を減らすしかありません。

「これは、もう撤退して、間接費を減らすべきだ。」

 

大阪、京都、神戸とあった拠点を

大阪に集約してやれば、家賃、人件費が大幅に減らせます。

何にも困ることなんて無いのです。

 

「俺にも同業に対する見栄がある。」

と、それも却下されたのです。

 

でね、そういう経営をしてたら

いよいよお金に詰まってくるわけです。

 

「すまん、三浦。」

と、毎月。給料日当日に電話がかかってきて

「今月も払えないけど、来月まとめて払うから。」

やむを得ず私の給料を、支払いにあてさせてくれと言うわけです。

 

役員なので、立場上、経営責任があるし

仕方ないと納得して半年の間、ずーっと給料を1円も取らずにやりました。

 

アホな社長でも、自分の神輿なら担がなきゃなと

若かりし頃のピュアな私は頑張ったわけです。

 

けどね、

決済権のない状態で、責任を取るなんて

今考えたら非常に馬鹿らしい。

 

ある日、その社長が、顔が真っ黒になっていたんで

どうしたんですか?と聞くと

「日サロ行ってきた。」というわけです。

 

(こいつは、部下に給料を払わずに 自分の日焼けサロンには金を使うんか。

 もう、社長としての器がないな。)

と愛想をつかしまして、辞めました。

 

自分の会社を作ったわけです。

 

ま、話を戻しますとね

社員は、お金のことは、なんにも心配せずに目の前の仕事に専念させたら

良いと思いますね。

 

全員が経営者マインドなど必要ない。

 

ちょっと、いや、全然仕事が別だから。

 

お客さんに向き合って、普通に仕事して喜んでもらって、

次も取引してもらうようにやれって、うちはカスタマーに伝えております。

 

時々、お取引先様でうちに図々しい要求をしてくる人が居ます。

メーカーやディーラーには無理言ってなんぼみたいな美容師さんもおられます。

常識で考えて、いくらなんでも、これはないなあ、と思ったら、私に報告しろと言ってあります。

 

その時、私が、それを飲むかどうか判断すれば良いんです。

現場の担当が、それぞれ個人の損得感情で下した判断だと、

長期的な視点が欠けてしまい、大きな利益を失うことが有りますので。

 

全員、経営者マインドを持つ優秀な社員を擁す

サイバーエージェントという上場会社があるんですけども

長年、取引してて、正直あまり良い思い出がない。

 

このブログサービスの運営会社です。

 

それぞれ、担当者は優秀で

魅力的な社員ではあるんですけどもね。

 

身内の数字達成が優先なのか知りませんが

運用側の非効率な運用でクライアントの広告予算を浪費したあげく

こちらがすぐに止めろと言っても数日間、止めなかったんです。

誰でもすぐ止められるのにですよ。

 

こちらが、本気で怒ると営業が謝りに来るんですけども、

それで、客はなんとかなると思っているんですね。

 

誤って済む問題ではないんですがね。

 

私はその当時、毎月数千万円の取引がありましたけど

すぐさま、そういう規模の付き合いはやめました。

 

彼らの行動指針が、全く信用出来ないからです。

 

リクルートの関連会社、もしくは

リクルート出身の人らがやってる会社って、大体そうなりがちです。

 

それが、ビジネスだ。厳しいのは仕方ない。ぐらいに思っている節がある。

ま、超大手に対しては違うんでしょうけども。

 

自分たちの数字達成のためなら

客を泣かせても仕方ないくらいに思っているんでしょう。

 

これも社員に、厳しいノルマを課し

結果が全て、みたいな価値観で仕事をするからです。

 

全然、商売の本質と違います。

 

ホットペッパーとか、美容師に嫌われますけども、

そういうのが出るからでしょうなあ。