トータルセラピー研究所 〜全体主義的アプローチを考える〜

トータルセラピー研究所 〜全体主義的アプローチを考える〜

ホリスティックな観点で人間存在をまるごと捉えたアプローチを考える。全体性、関係性、バランス、調和といった概念を包括した健康観、治療観を追究していく。


トータルセラピーについて


・ホリスティックな健康観とは何か


その人を理解するために、
その人の暮らしを理解するために、
その人の生き方を尊重するために、

人という存在に関わるすべての事象を捉え、
それぞれのつながり、関係性を考える。


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同じ治療を行っても効果がでる場合とでない場合があります。



同じ治療でも結果を出せる人と出せない人がいます。



あるいは



同じ治療を行っても効果が出る患者さんと出ない患者さんがいます。



もちろんある治療がある人の内部に引き起こす反応は個々人で異なりますが、
治療効果を高め、それを継続させるためにはある「法則」が必要となります。



この「法則」は原理・原則と同様に多くのメソッドにおける共通項みたいなものですが、
ヨガの世界では「統一と放下の法則」と呼ばれているそうです。



これは、あるアーサナ(ヨガのポーズ)を行ったら、=統一
その後、かくつろぎのポーズ(シャバ・アサナ)を行い、=放下

そのアーサナが心身に与えた影響や反応を観察するということを繰り返すのです。



すなわち、

治療した後に、=刺激
心身の変化を内観してもらい、=反応観察

その治療がからだに起こした変化に”気づいて”もらうということを繰り返します。

一般的な言葉でいうと「刺激と反応観察の原則」とも言えます。



この反応を観察する過程、認知過程において、
からだの変化が脳内に記憶され、学習されていくわけです。



からだの智慧(自然法則)が心の中に記憶されると言い換えてもよいですね。



すなわち、


 治 療 → 内 観 
  ↑  記憶  ↓
 内 観 ← 治 療



治療と内観を繰り返す過程で、変化が記憶されていくわけですね。



そして、からだの内側から、自己の歪み、アンバランスに気づくことができると、
自然と身体感覚が高まっていき、からだの声に従って行動できるようになっていくのです。



「Awareness through movement」


「動きを通しての気づき」




という言葉はフェルデンクライスメソッドという身体訓練法の言葉ですが、
この「気づき」を得ることがとても大切なのです。



例えば、食べ物は、どんな栄養価の高いものでも、
口にしてすぐに栄養として体に取り込まれるわけではありません。

胃で消化をして、
腸などで吸収し、
体に取り込まれていく、
というプロセスを経ています。



体の変化も同様に、

たくさんの変化を与えても、
それをゆっくりと味わう時間がなければ、
しっかり吸収されない
のです。



変化をゆっくり観察し、味わうからこそ、
自分のからだに起きているいろいろな変化に気づき、
気づくからこそ、その変化が定着していくのです。



意識していなくても治療が上手な人は、
患者さんにきちんと治療の理由を説明し、
その前後に評価を行って、
体の変化に気付いてもらうように自然と行っています。

逆にセラピストが何も考えてなくても、
身体感覚のよい患者さんであれば、
勝手に自分のからだの変化に気付いて、
ひとりでに良くなっていってしまうものです。






そして、こういった気づきを得る経験を積み重ねていかないと、
自分の「からだからのシグナル」に気づけないままとなってしまいます。



大きな病気を発症した人に話を聞くと、
病気を発症する前兆なんてまるでなかったように語る人が多いようですが、
端から見ればとんでもなく乱れた生活をしていたり、
みるからに不健康そうな体つきをしていたりするものだそうです。



自分のからだの内側からの声、
微細な心身の変化に気づくことができる状態が、
健康を保つうえでとても重要であり、
それこそが真のセルフケアに繋がるのではないかと思います。










ちらっと出てきただけですがフェルデンクライスおすすめです!
もともとはリハビリ向けに開発されたメソッドで、
誰でも簡単にできて効果てきめんの運動療法であります。

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 古来より、

 「生命は何でもしっている」

 「生命は全能であり、神である」


 などと言われています。



 たとえば、何かを食べたとして、
その食物に含まれるすべての成分を栄養にするかというとそうではなく、
自分に必要なものを選んで消化・吸収し、
不要なものは中和し、無毒化して、排泄します。



 生命はいま自分に必要なものを知っていて、
さまざまな感覚器官を通じて、それを教えてくれているのです。



 夏の暑い日、もう何日ぶりか思い出せないほど、
久しぶりにトマトにかぶりついたとします。

 そうすると、何とも美味しく感じられ、
力も湧いてくるような感じがすると思います。

 しかし、毎日のようにトマトばかり食べていると、
久しぶりに食べたときと比べ、美味しくは感じられないでしょう。

 ここでは、生命は自分に必要なものを、

味覚を通じて、
 
 美味しい=プラスになる
 不味い=マイナスになる


ということを教えてくれています。

こうした情報は、感覚器官だけなく、
呼吸器官、運動器官を通して教えてくれることもあります。



 生命にプラスになる物質を近づけると、
生命力が強まり

 生命にマイナスになる物質を近づけると、
生命力が弱まります。



 それは物質に限ったことではなく、イメージでも同様です。



 「嬉しい、楽しい、ありがたい」

などといった感情をイメージできれば、
生命にプラスに働き、



 「苦しい、辛い、嫌だ、むかつく」

などといった感情をイメージすると、
生命にマイナスに働きます。



「生命力」とは、


 『生きるという方向に自己を統一していく力』


 とされています。



 たとえそれが、物質であれ、心であれ、
「生命力」に協力するものであれば、プラス反応を示し、
逆であるならば、マイナス反応を示すのです。



 これは、生命の潜在意識のレベルでの反応(波動)といわれます。



 実は、こうした生命の神秘的な反応を簡単に調べ、評価する方法があります。



 それが「Oリングテスト」です。



 簡単にご紹介しますと、




・片方の手の親指と他の指で「O」の字をつくり、

・反対側の手や体の他の部位に、調べたい物質を触れさせます。

・「O」の字を引き離すように誰かに引っ張ってもらいます。

・そのときの、指の力の強弱で、

・その物質がプラスかマイナスかを判定します。



 ホリスティックな健康観では、
こうした生命の声、宇宙、自然の声といったものに耳を傾け、
そのときの自分に合ったものを
ちょうど良い分だけ実践することが大切と考えます。

 そのため、こういったテストで生命の声を
実感できることはとても有用だと思うのです。


 しかし、



 このテスト、






 とても胡散臭いですよね(笑)。






 生命力にプラスとかマイナスとかいうと
とてもぼやーっとした感じがすると思いますが、
セラピストであれば臨床に応用することができます。

 治療家であれば、痛みの評価や、可動域制限、筋力低下などの原因を調べ、
どういった治療が有効なのかまで評価することができます。

 アロマセラピストやリラクゼーション系のセラピストであれば、
クライアントの抱える症状に適したオイルを選択するのに役立つでしょうし、

 鍼灸であれば、経絡の選択、取穴に活用することができると思います。

 

 


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 Oリングテストを開発した大村恵昭博士の書です。
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 またこういったテストについては記事にしたいと思います。
 最後までありがとうございました。

 
私たちの体には、

 視覚

 聴覚

 嗅覚

 味覚

 触覚


の五官が備わっています。




私たちはこの感覚器官で

知覚し、
認識し、
判断して、

生きています。



野生動物も同様に、こうした感覚器官をつかって生きています。

しかし、食欲を例にとって動物と私たち人間の違いをみてみると、
例えば、彼らは欲するままに餌をとっていたとしても、
自然の状態で毒を食べて死んだり、
食べ過ぎて肥満になったりすることはありません。


具合が悪くなったときには、
絶食して安静にし、体調が戻るのを待ちます。
時にはふだん食べない草を食べたりして体調を整えます。

私たちはどうでしょうか。

欲するままに食事をするのは一緒でも、
欲望にまかせたままにしていると、
食べ過ぎて肥満になったり、血液をドロドロにしたり、
血管を詰まりやすくさせたり
してしまいます。



この差はどうして生じるのでしょうか。



これは、
人間が身体感覚よりも知識で判断する習慣を身につけていることや、
不自然な食品を日常的に食べることで健全な味覚を鈍らせてしまってること、

そして、
いわゆる直感力の低下第六感とも呼ばれる感覚に従うことができなくなってしまっていることが要因だと思われます。



こうしたとか直感とか呼ばれる超感覚的な知覚は、
本来人間に備わっているもので、物事の本質を掴む心の働きをします。

そして、これらは「肉体ではないからだ」に存在すると考えられ、
例えば、氣のからだ、霊、潜在意識というように表現されたりします。

また、植物や単細胞の生物でももっている未分化の感覚であり、
視覚や聴覚以前の感覚とされます。
そして、何かと出会ったときに、自分の生命を維持継続していくのに、
それがプラスなのかマイナスなのかといったことを感じる機能をもっています。



五感といわれる視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の感覚器官も、
その起源を調べると、触覚細胞の変形だそうです。



「視覚」は光の分子(波動)に対して感応する「触覚細胞」であり、

「味覚」は味のある分子(波動)に対して感応する「触覚細胞」です。



すなわち、「触覚」が五感の基本であり、
もっとも原始的な感覚といえるのです。



アメーバのような単細胞生物には、私たちのように目や鼻や耳などはありませんが、
自分の近くに食物になるものがあるときには、それを感じ取って、
その方向に移動し、囲い込むようにして捉えます。

アメーバの例では、直接触れずとも、触覚細胞は、
食物となる存在の波動を感じ取っています。

目に見えるレベルでは距離があり、一見影響がないように見えても、
その生物や物質がもっている固有の波動は、
まわりに影響を及ぼしているということです。



さまざまな生物はそれを感じ取りながら行動しています。



私たちも日常的な判断や選択をほとんど無意識のうちに行っています。



無意識かつ瞬間的な判断の積み重ねが時間の経過となり未来を作っていきます。



自己にとってプラスの選択を積み重ね、生命力を高めていけるように、
五感、直感力というものを養っていく必要があるでしょう。