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「お母さんがいたから、リビングもキッチンも私の部屋も、探してもらったけど・・・。」
「なかったのか。」
「でも、もみくちゃにされたからって、その中の誰かが盗んだ可能性は・・・。」
「ないだろうね。」
「菜々美ちゃん、心配してくれてる?」
「してない。呆れてる。」
「相変わらずクールだよね。」
「あやかもクールだったけど、最近は変わったよね。」
「うんうん。あやかちゃん、可愛くなったよ。」
「菜々美ちゃん、亜美ちゃん。」
なんか、みんなお母さんみたいな眼差しで見てくれる。
いろいろあった時も、黙って見守ってくれてたもんなぁ。
和んでいると、菜々美ちゃんの目つきが変わった。
「あんたは、和んでないで対策を考えなさい。」
「はい・・・。」
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