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ただいまの株価13,337円(前引)です。円安にならない限り、株価上昇は厳しそう。
この3月末が13,000円なるかならない位だったので、このままいくと3月末の状態に戻りそうです。戻って欲しくないな~ ほろり


本日は、1株当たり純資産 をご説明します。これは普通株式に関する1株当たり純資産であります。

● 1株当たり純資産 ← 「1株当たり当期純利益に関する会計基準の適用指針」 35項 参照
= 普通株式に係る期末の純資産額<BS> / (期末の普通株式発行済株式数 - 期末の普通株式の自己株式数)
= (純資産 - 新株予約権 - 少数株主持分) / (期末の普通株式発行済株式数 - 期末の普通株式の自己株式数)


具体的に、計算して見ます。


① 「決算短信」 を使用した「1株当たり純資産」 について

短信の1株当たり当期純資産は、連結ベースの指標です。

今回は、平成24年12月期の決算を事例とします。 「決算短信」を使用します。 具体的に使用した短信は  こちら  です。
「純資産」は、サマリー情報と呼ばれる表紙のページの(2)連結財政状態の「純資産 153,069百万円」に調整を加えます。
この「純資産」は、P9(連結貸借対照表)にある「純資産の部」とつながっています。

分子は、(純資産 - 新株予約権 - 少数株主持分)です。
P9の純資産の部を見ると、純資産153,069百万円、新株予約権なし、少数株主持分2,436百万円です。
よって、分子は150,633百万円です。

株式数は「期末株式数」を使用します。
「期末株式数」は、表紙の次のページ (3)発行済株式数(普通株式) ①期末発行済株式数 128,742,463株から②期末自己株式数10,462,282株を差し引きます。
よって、118,280,181株になります。

計算結果は、150,633百万円 ÷ 118,280,181株 = 1273.53 円 = 1273.526円


② 指標の分子 「純資産」から「新株予約権」「少数株主持分」を差し引くとは?

新株予約権や少数株主持分は、普通株式に係るものではありません。

新株予約権は特定の人に有利な条件を与えたものです。

少数株主持分とは親会社が保有(直接・間接保有両方含む)していない持分です。
例えば、親会社が子会社株式80%保有したとします。少数株主持分は20%の部分です。
日本の連結は全部連結であり、比例連結ではありません。連結時に、子会社の資産負債をそのまま合算します。
それだと、100%になってしまうので、少数株主持分を用いて80%に調整してあげているのです。

つまり、純資産は100%持分になってしまっているので、少数株主持分を差し引く事により、あるべき80%持分で計算が出来るのです。



③ 指標の分母 「自己株式数」を差し引くのは?

ここで使用する株式数は、期末の株式数です。自己株式は純資産からすでにマイナスされているので、自己株式数も同様にマイナスします。

自己株式は株主から自社の株式を購入するので、資本の払い戻しにあたります。財務諸表の純資産を見ると、自己株式はマイナスされています。



④ 「有価証券報告書」を使用した場合

1株当たり当期純資産は、頭のページのハイライト情報と呼ばれている中に記載があります。 具体的に使用した有報は こちら  です。
連結ベースと単体ベースの記載があります。

具体的な計算は、(1株当たり情報)に書かれています。連結はP83、単体はP104をご参照下さい。


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