3D映画の方式を比較してみた。【Ver.2.3】 | ミッチャム☆キングダム

3D映画の方式を比較してみた。【Ver.2.3】

[ 2010.08.23. 追記したので、タイトルを「Ver. 2.1」にしました ]
[ 2010.09.05. マスターイメージの項に追記したので、タイトルを「Ver. 2.2」にしました ]
[ 2010.09.05. マスターイメージの項に さらに追記したので、タイトルを「Ver. 2.3」にしました ]


当ブログで一番アクセスの多い記事で、「3D映画の方式を比較してみる。(追記・訂正アリ)」
いうのがありまして、そこで「3D方式の違いによる差は、ほとんどないみたい」って書きましたが、
あれから3D作品を何本か観るうちに、「ちょっと違うな?」と思いはじめてきたので書きなおします。
(元の記事はコチラ)

ちょっとでも3D映画鑑賞の参考になれば幸いです。
あくまで個人的な感想ですので、他の方のブログなども見て比較してご検討ください。

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まず、3D映画には大きく分けて6つの方式があるそうで、順に ご説明。
(本当は、もっとあるそうなんですが割愛)

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【1】 アナグリフ式
昔ながらの「赤と青のメガネ」で観る方式。
2年ほど前に敷島シネポップで観た「ゾンビ3D」も、この方式。

赤と青を通して観るので、本来の色が再現できていないのと、目や頭が疲れやすいのが欠点。
最近では後者の方式に押されて、最近は見かけませんなぁ。

右側が実際に「ゾンビ3D」で使用されていたもの。
鑑賞記念として、お持ち帰りしてきました。
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左側にあるプラスチック製のメガネって、実物は見たことありません。
(写真はネット上で拾ったものです)
たぶん、右にある紙製のメガネの方が主流だったんじゃないですかね?

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【2】 Real D (リアルD)
特殊なスクリーンが必要となるため、日本国内ではあまり見かけませんが、
ワーナー・マイカル系のシネコンで採用。
「アメリカ国内でシェア95%を持つフォーマット」だそうで、本国の指示で置いたらしい。

「3Dメガネが安価で作れる」というのがメリットで、観賞ミヤゲに持って帰れるw
CNET Japanの記事によると、Dolby 3Dのメガネを製造するのに50ドルかかるのに対して、
RealDは5セントで製造できるそうな)

そのメリットを活かしてか、「お子様用3Dメガネ」の貸出サービスもあります。(要・返却)
また、自分のメガネの上から装着できる「クリップオンメガネ」も登場。
こちらは、劇場にて300円で販売されてます。
http://www.moviecollection.jp/news/detail.html?p=730

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下記の2つの方式に比べて、メガネが軽いのも特徴。
鑑賞後は3Dメガネを持ち帰ることもできますが、当然ながら他の形式で上映される作品には
使えませんのでご注意。

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【3】 Dolby 3D (ドルビー3D)
梅田ブルク・新宿バルト9などのT・ジョイ系列で採用されています。
上記のReal D形式とは違い、3Dメガネは回収。
電池などは使ってませんので、下記のXpanDよりは軽い3Dメガネです。

以下、公式サイトに書かれていたメリット。
 ・光学的に優れた分光フィルター方式は高画質の立体効果と相まって、疲労感が少ない
 ・通常のホワイトスクリーンが使用可能で、3D、2Dの柔軟な上映運営が可能
 ・どの席からでも優れた3D効果
 ・使い捨てしない環境配慮の立体メガネ

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下のサイトにも詳しく書かれています。
■ ITpro;記者のつぶやき - 3D映画を見直した
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081016/316953/

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【4】 XpanD (エクスパンディ)
TOHOシネマズ系列で採用されています。

「液晶シャッター式」というのが最大の特徴。
電池が内蔵されているため、定期的なメンテナンス(電池交換)が必要。
そのせいもあって、上記の3つと比べてメガネが大きくて重い。
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・・・って、こんなに大きくはないですw
実際は、こんなカンジ。
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なお、上2つの写真はネットの拾い物。
ウチの娘・息子・嫁ではありませんw

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ちなみに、以前にパークスシネマやTOHO梅田で鑑賞した時は、赤ではなく灰色でした。
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(´⊆`;) この灰色バージョンは要注意。

メガネのツル(耳にかけるところ)の幅が 約 12cm ほど(手で測ったので誤差はあるかも)
大人用・子供用ってのはなかったと思うのですが・・・
頭が締め付けられて痛かったので、時々3Dメガネを外してました。
これ、赤バージョンの時には感じなかったんですけどねぇ・・・
もし灰色バージョンの劇場だった場合はご愁傷様。。。

赤・灰色バージョンに共通して言えることは、「メガネが重い・大きい」というのがデメリット。
鑑賞中にズレてくることが何度かありました。
ちょっと見上げるスタイルか、右手でメガネを押さえながらの鑑賞になるかも。

[ 追記-1 ]
最近は、赤バージョンのツルにストラップ(ひも)が付いているタイプが主流。
このストラップで止めることによって、メガネがズレてくるのを(ある程度)防げます。

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【5】 IMAX-3D (アイマックス3D)
IMAXシアター自体は、大阪市の天保山にあるサントリーミュージアムが世界最大級のスクリーンとして
有名なんですが、「他の劇場でも公開されている作品を上映していない」という点で、今回は割愛。

2010年2月現在、109シネマズでIMAXシアターを設置しているのは、箕面(大阪府)の他に、
川崎(神奈川県)と菖蒲(埼玉県)と、名古屋(愛知県)の4店舗のみ。
※ 間違えないと思うが、「名古屋県」ではありませんぞw

109シネマズのIMAXシアターに関しての詳細は、109シネマズのサイトをご覧ください。


で、これが3Dメガネ。
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下に引いているのは自前カバンですw

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ご覧の通り シャッター式ではなく、電池などが無い分 かなり軽いです。
あと、他の3Dメガネに比べたら、レンズ部分が大きいのも特徴。

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レンズ部分はフィルムになってます。
メガネ拭きで汚れを拭こうとしたら、ペコペコでしたw
(注:破損の恐れがあるため、3Dメガネは自分で拭かずに、係員さんにお願いしましょう)

軽いだけでなく、透明度というか透過率が高いような気がしますね。
「フィルターを通して観ている」感は、あまりなかったです。

こちらも「お子様用3Dメガネ」があります。

[ 追記-2 ]
「トイストーリー3」を観に行った時(2010.08.)には、ちょっとバージョンアップしてました。
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前のバージョンと色が違うのは気付きましたが、その他の違いは分からず。
(色が違うというより、材質が違う?)

レンズの透過度は、やはり高い。
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[ 追記-3.2 ]
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【6】 MASTER IMAGE 3D (マスターイメージ3D)
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日本では まだ「丸の内ルーブル」と「109シネマズ高崎」の2館でしか採用されていない方式。
 → 2010年9月より、一部のTOHOシネマズでも導入されました♪
 ・TOHOシネマズ 岐阜(岐阜県) 9/10~
 ・TOHOシネマズ 新居浜(愛知県) 9/10~
 ・TOHOシネマズ 宇城バリュー(熊本県) 9/11~


また、高崎以外の109シネマズ(菖蒲・木場・グランベリーモール・川崎・名古屋・箕面・HAT神戸)でも
いつのまにか(笑)導入されていました♪

109シネマズの MASTER IMAGE 3D紹介ページはコチラ
TOHOシネマズの MASTER IMAGE 3D紹介ページはコチラ

ネットで拾い読みした情報によると、
 ・世界市場では急速に勢力を伸ばしている、韓国のMaster Image 3D社の技術
 ・回転式ホイールをプロジェクタの前に置く円偏光方式

  (ちなみに、Real D方式は光の電磁特性を変調する円偏光方式)
 ・明るさや残像減少率を改善したことにより鮮やかな3D映像の具現化に成功
 ・偏光フィルター式のメガネなので軽い
 ・3Dメガネは持ち帰り可能



映画館側に特殊な設備(シルバースクリーン)が必要ですが、IMAXほど高価ではないので今後も
増えていくかも。
東急レクリエーション系列では、3D通常料金: 2,000円(一般)と、他よりも若干安いのも魅力的。

TOHOシネマズでは、この方式を導入したこともあってか、2010年9月18日より3D鑑賞料金が改定。
これまで「鑑賞料金+300円」だったのが、「+400円」になります。
(宇城バリューのみ、9/11~17は+300円)

しかし、このマスターイメージ方式の3Dメガネは持ち帰りできまして、次回そのメガネを持参すると、
鑑賞料金が100円引きになります。(3D鑑賞追加料金 +300円 → +400円)
※市販のテレビ用3Dメガネは対応してません。また、従来のXpanD方式は割引されません。
※この割引制度はTOHOシネマズのみ。109シネマズなどでは実施されていません。

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・・・ということで、比べて観た結果。(あくまで個人的な感想ですが)
IMAX-3D が一番オススメ。

他の劇場と比べても、200円くらいしか料金が変わりませんし。

ただ、上映劇場が少ないのが難点。
全国でも川崎・菖蒲・名古屋・箕面の4館だけ・・・
それほど交通費がかからないのなら、ここで観るのがベストチョイス。

「3D映画を安く観たい」なら、ワーナー・マイカル系で、各種サービスデーと併用することによって、
最安1,300円で観賞可能。
特に、ワーナー・マイカル系で採用されているReal Dはメガネが軽いのもポイント。

2010年9月18日から値上げしますが、TOHOシネマズなら+400円。
(MASTER IMAGE 3D方式なら、3Dメガネ持参で+300円になります)
こちらも各種サービスデーと併用できます。

「丸の内ルーブル」やMASTER IMAGE 3Dが導入されている109シネマズが近くにあれば、そこも
選択肢に入れてもいいですね。
通常料金が 2,000円で、各種サービスデーは+300円。レイトショーなら、1,500円。


観やすい席としては、中央ちょっと後ろがオススメ。
端の方だとゴースト(二重にダブって見える)こともあります。
Dolby 3Dだとゴーストは出にくいらしいのですが、やっぱり真ん中あたりで観た方がいいと思います。

劇場によっては、事前にネット予約できる所もありますので、良い席を確保して行くのがベスト。
なお、TOHOシネマズで採用されているVIT®なら、ピンポイントで座席指定可能。
https://www.tohotheater.jp/vit/index.html

もし、ネットでの事前購入ではなく チケット窓口で買う場合は、窓口の人に
「どの辺りが 観やすいですか?」と聞くのが無難ですね。

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【こちらも ご参照ください】

■ IMAX-3D と XpanD で「アバター」を比べた日記をUPしています。
  http://ameblo.jp/mittyam/entry-10433074238.html
  各方式での料金の違いについても まとめました。

■ IMAXシアターのある、109シネマズ箕面(大阪)への行き方を書いた日記もあります。
  http://ameblo.jp/mittyam/entry-10396872712.html
  大阪市営地下鉄の千里中央からのルートです。

■ TOHOシネマズの3D観賞料金が値上げされたことに関する日記です。
  http://ameblo.jp/mittyam/entry-10640326397.html


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