『夕陽を見ているか?』
~~~~~~~~~基本データ~~~~~~~~~~~
作詞:秋元康、作曲:岡田実音、編曲:高島智明
AKB48 6thシングル
タイアップ:TBS系『アッコにおまかせ!』ED等
発売日:2007年10月31日
リクエストアワー順位
2008:29位、2009:41位、2010:49位、2011:62位、2012:40位
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「絶対的な自信があって、もう渾身の作品だった」
福山雅治の魂のラジオでの秋元さんの言葉です。
でも蓋を開けてみれば、セールスはAKBシングル史上最低。
今売ってれば軽くミリオンは行ったでしょうに。
…言っててむなしくなる。
セールスってなんなんだ。
もう発売から4年半も経ってるんですね。
PVでちょこちょこメンバーがやる
デューク更家のウォーキングポーズが
時の流れを感じさせます。
PVといえば、メイキングの石ころでステーキを作っている
みぃちゃんかわゆす。
2011年10月23日に放送された
『AKB・SKE・NMB・SDNが選ぶこの一曲!!
マイリクエストアワーベスト10』でも
人気投票1位になったこの曲。
AKBファンの色々な方のプロフィールを見ても、
この曲を好きと言っているひとのいかに多いことか。
自分もその一人です。
なので、この曲を取り上げるのは抵抗がありました。
それぞれの解釈や思い入れがあると思うんで、
以下は僕なりの感じ方ということでご容赦ください。
まずこの歌のどこに惹かれるのか。
一言で言うと強制力です。
夕陽の強制力。
俺は子供の頃から赤々と染まる空が好きでした。
豆腐屋の笛の音色が好きでした。
バイバーイと言って別れる小学生達の後ろ姿が好きでした。
ボールが弾むせつなげな残響が好きでした。
『夕焼け小焼け』や『遠き山に日は落ちて』の
防災無線のチャイムが好きでした。
母親の「ご飯にするよ~」の声が好きでした。
羞恥心も恐怖心も全てを飲み込んでくれる夕闇が好きでした。
こんなとこかな。
それらの情景そのものが
まどいせん(団欒しましょうの意味)
という言葉に表されるような不文律に結びつき、
半強制的に涙を誘われてしまいます。
この歌もその一つです。
弱い自分と向き合うには
ある程度の強制力が必要だと思うんです。
♪家族や友達や周りの人に
心配をかけたくなくて
無理に微笑み 嘘いくつかついて、
君だけが抱え込むのはやめて♪
みぃちゃんのパートでもある
この部分に自分を重ね合わせる人は多いと聞きます。
俺も思春期で悩み事があっても
容易に周りには相談しませんでした。
心配をかけたくないというより、
みっともない自分を見せたくないという
想いが強かった。
そうした自分を素直にさせてくれるのが、
この曲にある強制力なんだと思います。
この曲の選抜にも入っているみぃちゃんは
当時の心境とシンクロして、
歌うたびに涙が出たそうです。
この曲はネガティブになっているメンバーを見た
秋元康がもっと自分を褒めてあげればいいのにな
という想いを込めて作った曲だと言います。
まさに当時のみぃちゃんが必要としていた
曲だったのではないでしょうか。
今までたくさんのコンサートでもこの曲は歌われてきました。
中でも西武ドーム3日目のステージの、
♪君だけが抱え込むのはやめて♪
の部分。
たかみなが訳知り顔で
みぃちゃんを指さしてるんですよね。
「抱え込むなよ~」って言ってるみたいで、
Wみなみの絆を感じちゃいました。
いろいろ書いてもまとまりそうにないので、
最後はみぃちゃんのセリフで締めることにします。
つらいとき、悔しい時、悲しい時、
人生いろいろあると思いますが、
私はくじけそうになった時に
この歌を口ずさんでしまいます。
ちゃんと夕陽を見ようって...
リクエストアワー2011 みぃちゃん出だしMCより