『ニーズが読める』
空気が読めるという抽象的な言葉よりは、
こちらの方が自分としてはしっくりきます。
彼女の仕事に対する姿勢は、
常にファンや製作スタッフのニーズを満たすことに
重きを置いている印象があります。
コンサートで自分のことを「峯岸」と呼んでいる人に
手を振っても喜ばれるのかな?と悩んでしまうのは、
こうした姿勢で活動しているからではないかと思いますし、
アイドルとしての方向性に迷っているのも、
自分が一般人の立場に立ってみたときに
容姿や歌やダンスやトークだけで
彼女自身を納得させるほどのものが
まだできていないと思っているからでしょう。
どんだけシビアな世界なんだと思いますが。
俺が社会人になりたての頃、
上司に口酸っぱく言われました。
「どんなに好きなことでも、
どんなに得意なことでも、
CS(顧客満足)を満たさなければ
それはただの趣味だ」と。
みぃちゃんはもしかしたら、
すでに好きなこと、やりたいことが
あるのかもしれません。
しかし彼女が以前ブログタイトルで
「正直になるのはコワイことだ。」
と書いていた通り、
自分がやりたいことを周囲に公言することは
それなりに責任が伴うし、
仕事である以上、CSを満たさなければなりませんから、
ただ好きという気持ちだけで
軽々しく夢を口にできないのでしょう。
(ヤングジャンプ参照)
NHK番組「ドキュメンタリーオブAKB ~1ミリ先の未来~」
でAKBメンバー一人一人が
自分の夢を一言で言ってつなぐカットがあるのですが、
48人中、実に17人が女優、
8人が歌手やアーティストと言っています。
そういう夢を持った人たちを否定する気は全くないですが、
たとえばみぃちゃんが
「女優になりたい」というよりも
今回のように「有名人になりたい」といった方が、
応援する側の身として、ワクワクしませんか?
ともすれば「モラトリアム人間」とも捉えられかねない一面ですが、
常に周囲にアンテナを張りつつも、
目の前のことに懸命に取り組んだ結果、
どんな目が出るのか予想がつかない。
まるで秋元康の言う、
「ピッチャーゴロでも全力疾走する」という
AKB48のコンセプトそのものですよね。
市場のニーズは常に変化します。
女優や歌手のニーズがなくなることはないと思いますが、
芸能界で新たなニーズが生まれたときに
そこに一番に乗っかることができるのは、
みぃちゃんのような柔軟な心の持ち主かもしれませんね。