ついに頂点へ。



5番ファーストで先発出場。


初回、内野安打で出塁した矢部くんが、高橋くんの内野ゴロの間にホームインしてまず先制。


4番のクマがつないで1.3塁、初打席が回ってきた。


打席に立つと、相手投手がよーく見えるなぁという気がした。長年夢見てきた決勝戦の舞台なのに、不思議なくらい心は穏やかだった。


2球目、自然にバットが出た。

三遊間を抜いて、タイムリーヒット。

その後敵失にも助けられ、初回に3点を先取した。

先発の新居くんは、この大会20イニングを投げてまだ自責点0。

驚異のピッチングを続けている。
今日も安定感抜群で、最後まで付け入るスキを与えなかった。



4-1で勝利。

ついに、ついに、優勝した。


頂点に立った。


監督が言い続けてきたことは3つ。


1.どんな当たりでも1塁までは全力疾走しなさい。


2.敵をヤジったり、審判に文句をつけることは絶対にするな。


3.どんな試合でも最後まであきらめるな。


基本を重んじる監督の野球で勝てることを証明できた。


試合後、ずーっと夢だった監督の胴上げ
をした。

感無量だった。

監督に感謝したい。


キャプテンに感謝したい。


チームメイトに感謝したい。


ボクは死ぬとき、きっと今日のことを思い出すだろう。
行雲流水