さぁ、春の大会緒戦だ!
相手は埼玉チャック。
過去2戦2負と分が悪いが、今のうちのチームなら負ける気がしない。
2回表、エラーが重なってまさかの先制を許す。
0-1のまま試合は終盤へ。
相手投手はなかなかにいいピッチャーで、ボクも含め皆自分のバッティングができない。
一方新居クンは今ひとつ制球が安定しない。いい時を10としたら6か7くらいの出来か。
しかし、追加点は許さなかった。
シンゴの大ファインプレーなども出て、守って守って最終回まで0-1のまま試合は進んだ。
死球と振り逃げでチャンスが転がり込んできた。
1死2,3塁、バッターは代打岩崎クン。
2球目、スクイズ!
はずされた!!
しかし何とかファウルに逃げ、最悪のケースは免れた。
そして、運命の5球目。
この日チーム唯一のクリーンヒットは左中間を襲い、赤尾クンが逆転サヨナラのホームを踏んだ。
こんなことがあるんだ。
だから野球はおもしろい。
勝った喜びに感無量の慶クンの涙、失点に絡むエラーをしてしまい劣勢に責任を感じていた矢部ちゃんの涙、そして祝福の水を浴びせられる殊勲の一本を打った岩崎クンの笑顔―。
最高のチームだと思った。
ボクは3番セカンドで先発出場。
3打数0安打。守備機会2、失策0.
試合に出られなかった竜自の分まで絶対打ってやると気合を入れて打席に立ったが、空回りしてしまった。
3,4,5番の中軸3人で安打は1本だけ。これでは試合を優位に進めることはできない。
責任を感じている。悔しさを感じている。
来週はどうにか打で貢献したい。
今日の勝因は「取り組む姿勢」だったと思う。
野手もベンチも全員で声を出し、劣勢ながらもチーム全員が戦う姿勢を最後まで失わなかった。それが最後の最後に、勝利の女神をこちらに微笑ませた何よりの理由だと思う。
またひとつ、野球に教えてもらった。