職場の研修という名目で、なぜか映画を観せられた。会場は中野ゼロホール。開演19:00。
なんでも終末期医療のあり方を描いた長編感動ドキュメンタリーとかで、所長がえらくリキを入れている。しかも中野区医師会や看護協会などが協賛しているらしく、ウチの病院も一枚かんでいるようで、そういった事情から「強制的」な「研修」となったわけだ。
「終わりよければすべてよし」というその映画。
つまらないだろうなぁと思って観にいけば案外おもしろかった、なんてことになるかもなぁなんて思って観にいったら本当につまらなかった。
映画という体さえなしておらず、素人感丸出しのダメダメVTR。映像も音声も「ハンディカムで撮ったってもっといい状態にできるんじゃないの?」というくらい超低クオリティ。内容はさらに劣悪で、患者を取り巻く医療者と家族の自己満足という域を脱していないただの症例紹介。こんなものが延々129分間もダラダラと垂れ流されるという拷問に耐え切れず、開始1時間で席を立った。
コッソリと会場を後にしようと思ったら、ロビーで当院MSWのY田女史(今回の企画の仕掛け人のひとり)に「あらっ?」と声をかけられた。「ギクッ!」という表現がこれほどふさわしい様子は他にないという態度で振り返ると、「お早いわネェ。おつかれ」ときた。薄ら笑いを浮かべて逃げるしか手立てはなかった。なぜよりによってY田なのか・・・。
今日の研修テーマは精神修行だったようだ。