さ、学会当日。
8:14大宮発の新幹線MAXとき号に乗車。
毎日使っている大宮駅だが、新幹線の乗り場は全く違った雰囲気。慣れた感じでスーツを纏うビジネスマンが圧倒的に多い。
車内では幕の内弁当とお茶を楽しもうと決めていた。今回のメイン行事のひとつだ。しかし周囲のビジネスマンに景色を眺めながら弁当を食っている者など一人もいない。みな日経を読んだり仮眠を取ったりしている。遠足気分丸出しなのはボク一人だけだ。ちょっとした肩身の狭さを感じながらも完食した。
9:54 新潟駅着。
日本海に面した、なかなかのロケーションだ。佐渡へ向かう汽船が見える。
ところで、PT学会はだいたい3000~4000人規模の学会だ。参加費は一人10000円。加えて様々な医療メーカーが協賛しており、かなりの額の金が集められていると予想される。会場を押さえる費用や運営費がいくらなのか知らないが、協会には莫大な金が流れていくことだろう。いったいその金はどこへ消えてゆくのか?
そんなことを考えたり慎吾とぶらぶらしたりしているうちに、発表の時間になった。
不安2割・楽しみ3割・早く終わらしたい感5割。
結果的に発表はまぁまぁ成功だったと思う。
以前から演者の声が小さくて充分に聞き取れないことの多さに腹立ちを感じていたボクは、人一倍これでもかと言うくらいに大きな声で発表してやった。内容はともかく、聞いてもらえなければ話しにならない。意見や指摘ももらえない。
ごにょごにょ小声で発表するくらいなら、ハナッから学会などに出てくるべきではない。院内の小さな勉強会ででもやっててくっれってなもんだ。
そんなわけで、大声で行ったボクの発表は無事に幕を閉じた。質問もアドバイスもいくつかしてもらえて、自分なりには有意義だったと思う。
達成感と安堵感と応援してくれた仲間の暖かさに包まれながら、夜は新潟の街でがっちり飲んだ。地酒の日本酒にやられた。