夏の甲子園.
駒大苫小牧×早稲田実業の決勝戦は、延長15回でも決着がつかず、明日再試合が行われることになった.
早実のピッチャー斉藤佑樹は本当にスゴイ.
1回戦から一人で投げ抜き、ベスト8以降3連投.
そして今日、炎天下の中200球近い球数を投じ、迎えた延長15回の表、2アウト.
バッターは駒大の4番・本間.1発のある強打者だ.
明らかに限界を超えていると思われた斉藤の右腕には、実はまだ余力が残されていた.
143km/h・146km/h・147km/h・・・.
投げるたびに速さを増す渾身のストレート.
信じられない.この期に及んで今日のベストピッチが来るとは.
底が知れない.
そして追い込んでからの決め球は、133km/hのフォークボール.
本間のバットは空を切った.
130km/h以上の速さで落ちるフォークボール.高校生にはまず打てないだろう.
だが、冷静に考えて、明日は駒大が有利だと思う.
単純にエースの実力なら田中より斉藤の方が上だと思うが、総合的な投手力の層の厚さは駒大に分がある.
それにしても、今年は本当に印象に残る夏の甲子園だった.
福知山・鹿児島工・八重山商工・智弁和歌山・大阪桐蔭etc・・・.優勝させてあげたい、いいチームが多かった.
全国で、高校球児は16万人以上.史上最多人数だそうだ.
高校球界においては、野球人気の衰えなど微塵も感じられない.
明日、4連投で、斉藤の肩が壊れないことを願う.