8/27 from Amman (Dead Sea)

太陽が真上に上る頃ようやく動き出す。
今日は死海で泳ぐことができれば、目標が達成される。

英語がそのままDead Seaなのがおもしろい。

普通のツーリストはアンマンから出ているツアーに参加して行くみたいだけど、
ツアーの人数が集まらなさそうだったので、

ローカルな交通手段を乗り継いでも行くことに。

その前に銀行で両替するのを忘れて、バスターミナル近くの銀行を探す。
また1時間遅れてしまった。最近の自分は、中だるみなのか時間を無駄にしている気がする。
それもこれも旅なんだと切り替えて行くしかないのに、ネガティブな思考が先行する。

死海直前の町、sweimehまで到着した。
ロンプラによると、ここからはヒッチハイクしていくしかない、とある。
そんなこと普通に書くロンプラもロンプラだけど、
本当にそれしか方法がなさそうだ。
しかも、ヨルダンなら簡単かつ安全にヒッチハイクできそうな気がする。

しかたなくヒッチハイク開始。
1台、2,3、4台と猛スピードの車は虚しく通り過ぎて行く頃、
近くにいたおじさんに声をかけられる。

乗り合いタクシー(セルビス)のおじさんか、、、
ちゃんとセルビスがあるんじゃないか。


なんとかアンマンビーチへ到着し、5JD(7ドル)払って、キレイな死海の光景を前にする。


Dead Sea03

対岸に見えるのはイスラエルの大地。


Dead Sea02

浅瀬の白い線は、波ではなく塩のかたまり。




服を脱ぎ捨て、早速海を入ってみる。

すごい・・・すごいすごい!
これは入った人にしかわからないだろうけど、
すっごく浮くんです。
自分浮き輪になったんじゃないか?って思うほど。

Dead Sea



普通の海は、塩分濃度が4~6%であるのに対して、死海は25%の濃度。
この濃い塩分濃度のため浮力が大きいみたい。

もぐることは極めて困難で、こんなところで水泳大会やったらみんなアホみたいにバタバタしちゃうと思う。

だから、サンダルで靴擦れした傷がイタイイタイ。
お尻の穴も少しヒリヒリ。
長時間はいっていることはできなかった。



また、死海は湖面の海抜がマイナス418メートルで、地球で最も低い場所にあたる。



一人ではしゃぐのも何なので、
現地の人たちと仲良くなって一緒に海に入ってみたり。

Friends


彼らはアンマンから車で来たということだったので、
・・・よし、しめしめ、帰りは一緒に乗せてもらえるかも。
と、また良くない期待をしてしまった。
そんな思惑もありつつ、コーラを3本買ってきて振舞う。

なんと、

帰りに一緒に乗って行けよ!
と言ってくれた。言葉は通じなくても、いけるもんだ。
ありがとう!!


帰りはボロボロの車で出発。
途中、ガススタンドへ寄って、ガス料金を割り勘で3JD請求される。
なんだ、そういうことか。
ちょっと理不尽だけど、これも『友達』なのだからしょうがない。

その後、車はハイウェイの途中で急にガタガタとパンピングした。
故障・・・

うわぁ、最悪。
こんなところでなんで寄りによって・・・

一人がエンジンを見て何かいじっている。
俺も少し手伝いたかったけど、車のこと何もわからないし、

何より、それで余計故障させたら取り返しがつかない。

運転していた男が、

これ親の車なんだよ・・・!、
これがぶっ壊れたらヤバイんだよー!
って一人で狂い始めていた。

陽も暮れ始めている。


修羅場突入。

どうにも直らず、途方にくれていると、
一台の車が止まった。

俺は半分メカニックだと自負するおじさんは、
エンジン部分を色々とイジリ初めて、ここがこうなら、次はこれを・・・
と迷わず修理にとりかかる。
かっこいい。

もう一台トラックのおじさんも助けにきてくれて、
雲行きは明るくなってきた。

死海で一足先にサヨナラを告げていたバーレーン人の観光客も加わり、
なんとか自体は収集。

車は無事に走り始めた

・・・

かのように思われた。

がしかし・・・!

またもパンプ。


後方につけてくれていたおじさんたちとバーレーン人たちがまた助けに止まってくれる。
自分にできることといったら、安全な場所まで車を押すのを手伝うことぐらいだ。

原因は同じらしく、今度は比較的すぐに車は走り出す。
しかし余談は許さない。

その後、数度にわたり車は止まり、直し、走り、止まり・・・を繰り返して
ようやくアンマンまで到着。

帰りはバーレーン人の車に乗せてもらって宿まで送ってもらった。
Friends02


人の親切心では日本も負けていないはずなんだけど、
人の災難に対して汗水流して無償の親切を分けてくれる、
そんな何ともいえない状況を日本で垣間見る機会が少なくなっている。


カオスでオールドだからこそ、人の親切心がなくては生きていけないし、
心身にしみる嬉しさがある。