見上げてごらん。



  『 白い天井 』 !



じゃなくて、

気付きました?





そう、今宵は 『 満月 』です。



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Tulum - Cuncun

~ 残り2日半 ~


【27日目】 2005年3月12日 (メキシコ / トゥルム・カンクン)



desayuno (朝食) をとるために、

昨日訪れた Arturo の店へ行ってみるが、店は空いていない。


もう今日でトゥルムともお別れなので、

最後にお別れを言っておきたかった。





しょうがないので、

カフェでコンチネンタル・ブレックファーストを。






昼にはもうカンクン行きのバスへ乗りこんだ。

トゥルムからカンクンまでは約1時間半の道のり。



これが最後の移動か・・・

もう最終地へ来てしまった・・・


ここまでトラブルなく無事に旅行できていることに感謝しつつ、

その寂しさを噛み締める。




バスの窓からは徐々に、

カンクンの高級ホテル郡が見えてくる。


それもそのはず、

カンクンという都市は、ハリウッド・スターや大金持ち達が

こぞってリフレッシュのために訪れる世界有数のビーチリゾートだ。


日本でいうハワイか・・・

いや、それよりも絶対キレイなリゾート。(ハワイ行ったことないけど。)




しかし、

そんなお高いビーチリゾートには目もくれず、

俺は庶民的なダウンタウンで宿を探す。



久しぶりにのユースホステルだ。


めちゃくちゃ宿泊者が多い。

もちろんドミトリーなのだが、

15人ほどがひとつの部屋で寝泊りしている。


炊事場には、

長期滞在者の私物と思われるパスタや果物やらが

たくさん並べてあって、


「この調味料は○○の物なので、使用するときは声をかけて下さい!」


と書かれている。


昼間っからでっかいビール瓶を片手におしゃべりに興じている滞在者もいる。




こんなに旅行者がいるところは、

アンティグア以来かもしれない。




この頃は、

もうスペイン語もだいぶ手馴れたもんで、

宿の管理者とスペイン語が話せないイギリス人などの間に入って、

通訳をしたりした。


↑コレ

俺、ちょっとスゴくない?・・って感じた瞬間。



そんな宿もそこそこに、

散歩、開始!



 ・ メキシコは先進国?


って議論はしばしばなされるけど、

カンクンとメキシコシティーをみる限りでは、先進国だ。

それだけ、大都会な印象を受ける。



一番驚いたことは、

車が歩行者に道を譲ってくれたことだ。


こんな事、アジアはもちろん、

今回の旅でも初めてな気がする。


相変わらず、

車マニアがヨダレを流して喜びそうな

レトロな車はたくさん走っている。


ワーゲン

↑ワーゲンだらけ



物価はダウンダウンでもそれなりに高いが、

タコスが1枚で60~150円ぐらいとピンキリだった。

(他の都市のタコスと比べて、そのボリュームは多めだったけど)



小腹が空いたので、ちょっとタコス屋で食事を。

米がたくさん詰まっていて、

なかなかボリューム感あり、満腹感ありでGOOD!


↓デリバリー・ピザならぬ、デリバリー・タコス

タコス・デリバリー


土産物屋エリアで溜まった買い物をする。

というのも、旅の途中で買い物をすると

バッグがかさ張って めんどくさい&重くなる から

大抵の物は最後の都市でたくさん買い物をする。



どこの店へ行こうにも


「 ヘィ! アミーゴ!!」


と親しげに握手を求められて、

気さくなラテンノリにごまかされるカンジがする。



またか、ウサン臭い。

ってか、高いじゃねぇか。


悪いけど、だいたい俺はそうしたつまらない客引きには


ノリで


「ビエン(いいね)!!ボニート、ボニート(キレイ、キレイ)!!!」

とか笑って言いながら、結局買わない。



それか、だいたい彼らはしつこいから

べらぼうに値下げ交渉をして、相手から嫌われるようにする。

※ だから日本人はケチなんだ(怒)って言われたりする。

(買い物・値段交渉についてはベトナムあたりの日記でいつか書きたいな)



それより、前にも書いたけど、

言葉はよくわからなくてもコイツ良い人だな、って思える人から買いたい。



お土産街の中で、

一番奥にあって目立たない店があった。


もうこれで最後の1店舗にしようだ、という気持ちだった。



しかし、そこで幸運にも素晴らしい出会いがあった。




Jesusu が家族経営しているその店は、

すごくあったかい雰囲気の店で、

商品こそ特別変わりばえのない物ばかり並べられてはいるが、

しっくりときた。


俺が少しスペイン語を話せたことから会話は始まり、

(カンクンの観光客はスペイン語を話せない人が多い)

会話が盛り上がったため、

イスに座り込んで話しこむようになった。



日本語を教えてくれ、と案の定言われたので、

数字を1~100まで教える。

Jusus は発音の法則を見つけては感動していた。



一緒に店を切り盛りしている奥さんも

感じの良い方で、笑うと日本人に似た優しい雰囲気をもっていた。



夫婦と話をしていると、

子ども達が学校から帰ってきた。



Jesus は俺に向かって、

「何を飲むか?」 と聞いたと思ったら、

俺が答える間もなく 「コーラでいい?」

と了解を求めてきた。



そうして帰ってきたばかりの子どもたちに

コーラを買いに行かせた。



俺が金を出そうとしても、

「いいよ、これは日本語を教わった授業料だから」

と言って、お金を受け取ろうとはしなかった。



かなり嬉しかった。


だって、

物を売らなきゃいけない商売中に、

見ず知らずの日本人観光客がやってきて、

勝手に話かけてきたんですよ。


それで、ジュースをおごるまでしないよ、普通。

相当いい奴に違いない。

売る気ゼロ。


でも、俺はその店で買う気マンマンになった。




しかも、

俺が何品か商品を物色して買おうとすると、

安くしてくれた(観光客向け価格から正規の値段にしてくれた)。


これぞ、本当の意味でのアミーゴ(友達)!



Jesus とはアドレスを交換して、

今でもたまにメールのやりとりをする。



↓Jesus 家族 (ブレてます)
la familia de Jesus




ほんと、この旅は色んな家族にお世話になった。






さて、夕メシの時間。


最後の都市だからちょっとはフンパツしようか。

お金をセーブしてきてから少し余裕がある。

周りには少しリッチなレストランも並んでいる。





でも、やっぱり俺には合わないな。

最後までバックパッカーらしくしよう。

高級レストランが並ぶ通りにポツンとある

大衆的なタコス屋へ行く。


タコスを焼くおばさんは、終始眠そうだったが、

手馴れた手つきで具を盛り込み、

いいタコス(トルタス)を作ってくれた。



帰り道のコンビニで、 900ml のコロナ瓶(150円位)を買って、

ユースホステルに戻って同泊者たちと飲み交わす。



飲み終わったビール瓶をコンビニに返すと

余計に支払っていたお金が戻ってくるデポジット式で、

結構エコにも配慮しているのが伺える。







まだまだ夜はこれからじゃないか!

ということで、



ロンリープラネットに載っていた サルサ Disco へ向かう。


意外と宿からは距離があるので、

カンクンで初めてのバスに乗り、恐る恐る乗り継いで

ショッピングモールのような建物にたどり着く。


このモールの中にディスコはあるようだ。。。

ガイドブックに載っている店にしては、

完全に観光客が来る場所ではない。



それでも、せっかくだからディスコに入ってく。


まだ時間が早くてオープンしてない。

俺が本日の始めての客となる。




なんだ、モニターにサルサの映像が流れているだけか・・・


コロナ→コロナ→テキーラ

とカウンターでボーイさんと話ながら飲んでいく。

すると、周りはいつの間にか人で溢れかえっていた。



館内がだいぶうるさくなってきたそのとき、

生サルサ演奏団たちが登場した。


テンションアップ↑



トランペット、ボンゴ、コンガ、ティンバレス、ピアノ・・・・・


その生演奏団たちのパワーある音楽に合わせて

みんな舞台下で踊りだす。



よく見ると、

日本人らしき人物がいるじゃないか!


頭に布を被ったその人物は

まさしく日本人だった。


この旅では、

遭遇するべき場所ではない場所で日本人に遭遇する。


=日本人はどこにでもいる=ヘンな人が多い





早めにオイトマして

ちょっと早めに就寝。


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それはそうと、

最近、原チャの調子が悪いんです。

信号待ちしてるとエンジンが突然切れるんすよ。


詳しい方、何かアドバイスを!