住まいの使い勝手や暮らしやすさに、大きな影響をおよぼす「間取り」
その間取りにも流行があるってご存じでしたか?
昔と今のトレンドを比較し、自分や家族に最適な間取りを知っておきましょう!
昔と今の比較1「住宅全体の間取り」昔は子供一人一人に部屋をあてがうため、部屋数の多い間取りが一般的でした。
しかし最近は少子化の影響で子供の数が少なく、
部屋を細分化しない傾向があります。特に戸建の場合、1フロア全てを使って「
大きなリビング」を作る間取りが多いようです。
その理由は「家族全員で過ごす時間を増やすため」「開放的に過ごすため」というのが主なもの。
家族間のコミュニケーションを円滑にする間取りが、現在のトレンドと言えるでしょう。また、一時期流行した「吹き抜け」のある間取りは少なくなってきています。
可変性が低いこと、日本の風土に合っていないことが減少した主な理由です。
昔と今の比較2「LDK」DKとは、リビング・ダイニング・キッチンのこと。
かつてはキッチンが隔離されたLDKが主流でした。
しかし現在はキッチンもオープンになった、「一体感のあるLDK」が人気となっています。「料理をしながら子供の動向が見られること」「大人数で料理ができること」などが人気の理由です。
最近では親の目のつくところで子供が勉強をすると、学習効率が良くなるとも言われています。
学習机をリビングに置く家庭もあり、LDKの有り方が大きく変わってきているのです。また、「2階への階段をリビングに設置する」ケースも増えています。
部屋に上がるまでにリビングを必ず通るため、
家族間の接点を増やすことに繋がります。子供の外出や帰宅を確認できることも、親が安心するためのメリットと言えるでしょう。
昔と今の比較3「収納」昔の収納というと、ただ物が入るだけの押入れが主流でした。
しかし最近は、
「収納の使い勝手」が重要視されています。開け閉めしやすいクローゼットや、目的に沿った収納スペースが求められています。
例えば玄関なら、ベビーカーや三輪車を置くスペースがあるもの、靴がたくさん入る細分化された収納が人気です。
かつて収納は多ければ多いほど好ましい、と考えられていました。
しかし現在は、「効率の良い収納」を作ることが主流になっています。
収納の効率化によって余ったスペースを有効活用できる点も、人気の理由と言えるでしょう。現在のトレンドをひも解けば、育児に役立つ知識も増えていきます。
住宅の購入時や建築時の参考にして、家族が快適に暮らせる間取りを選んでくださいね。