福岡行そのに ～飛行機にまつわること（往路

駐機してあるところまではバスで向かい、階段をのぼって機内に入る。

空港の地面を踏むのはほとんどはじめてで、わくわくする。

物と人を積み、前に進み、その力を上昇に変え、飛び、そして停止する。
ただそれだけのために作られた形が、ここにある。
美しいなと思う。

そんな飛行機も、いろいろな人の支えがあって動いている。

重そうな車止めを、ずり、ずりと引きずる人の姿。

表で接する人たちも格好いいけれど、裏方さんにも、ほれぼれする。

飛行機にかかわる人の中で、空を飛ぶ人は、ほんのわずかである。

雨あられが強い風と共に吹きつける中、ひとやすみのグラウンド・スタッフ。

出発するまでの短い間、ここで休息することを許されている。（のだろうか？）

出発地の天候は雨。

到着地の天候も、おそらく雨。

でも、すぐに晴れた空にあえるはずだ、と思う。
動き出した。カメラの電源を切らなければ。

（つづく）