リカバリー失敗 | Classic to Modern デコラティブアート的造形と家具作家の日記

リカバリー失敗

前回の記事「リカバリー」でご紹介した生徒さん。
『パッチ』を貼付ける方法でリカバリーを試みましたが
残念ながら必要な厚みに達していませんでした。
リカバリーの失敗は時間も手間も無駄になり、嫌なものですが
気持ちを切り替えていきましょう。

さて、この後考えられるリカバリー方法は2つ。

(1)『パッチ』を貼る。
前回同様に『パッチ』を貼る方法を選択した場合、工程は簡単ですが『パッチ』を
貼る為の下地作りのため、広い面積を平に削りだす必要があるので
仕上がりが綺麗にならない可能性が大きくなります。

(2)チップを「埋め込む」。
同じ木材のチップを「埋め込む」方法は最小面積でのリカバリーが可能で
仕上がりへの影響を最小限に押さえられますが、技術的に難しく
彫刻というよりも修復の領域となります。

2つの方法を検討し、今回は(2)の「埋め込み法」でのリカバリーに
チャレンジする事になりました。
難しいとは思いますが、彫刻教室での課題では触れる事の無い技法です。
この機会を是非楽しんでください。