またまた休日に堅い話で、申し訳ありません。
今日は、平成28年度税制改正大綱の中で、新たに創設された医療費控除の特例についてです。


初めに、スイッチOTC医薬品とは何か。
Over The Counter(カウンター越し)から分かるように、薬局で販売されている医薬品です。それにスイッチが付きます。要は、これまでは医師の判断で使用が可能だったものが、OTC薬として販売許可(スイッチ)されたものです。


スイッチが付くことでOTC薬の範囲が、ぐっと限定されました。商品名は、ロキ◯ニンS(頭痛薬)・ガス◯ー10(胃腸薬)・エス◯ック鼻炎24(抗アレルギー薬)等です。詳しくは忘れました。


新たな医療費控除では、これらのスイッチOTC薬を購入した場合、12000円まで医療費控除に使えます。ただし、現在の医療費控除を受ける場合には、この特例は適用されません。併用は出来ないということです。


さらに、使える人も限定されました。
対象となる人は、健康に対して一定の取組を行う個人とされ、健康診断や予防接種、がん検診などを行う人が対象になります。


適用期間は平成29年1月1日から限定5年間。今年の確定申告には使えません。
購入した場合はレシートを保管しておいた方がいいですね。


従来からの医療費控除は10万円を超えないと出来ませんでしたが、特例の医療費控除はプチお得感があります。
ただ、大きな病気をしたり慢性の病気を抱えている方にとっては、併用出来ないので、残念なところではあります。


以上、堅い話で失礼しました。