今日は晴れ間がありました。
台風の被害はどうでしょうか。
被害に遭われた方々にはお見舞申し上げます。


今日は、普段、職場でよく会話を交わす看護師さんの話です。この看護師さんをAさんとします。


Aさんはとてもエネルギッシュでパワフルです。明るく元気で、話すこともおかしいのです。歳は今年定年で、再雇用も予定されています。

そのAさん、5月のとある昼休みに、談話室で数名の入院患者さん達と楽しそうに話しをしていました。笑い声につられて、私も話しの輪に加えてもらいました。

Aさんの話です。

『私は中学を卒業して働きながら、准看の勉強をした。父が結核で長期の入院を繰り返していたから、母に高校に行かせてほしいとは言えなかったし、少しでも母の手伝いをしたかった。
働きながらの勉強は辛いこともあったけど、はじめての配属された先が産婦人科で、そこで毎日、珠のような赤ちゃんのお世話をするのが、嬉しくもあり、楽しくもあった。

私が勉強を始めた頃の昭和40年代、産婦人科の先生は学生にも赤ちゃんのお母さん方にも、繰り返し言っていたことがあった。

それは、赤ちゃんを産み育てるには、5月に赤ちゃんが産まれようにするといい。
8月妊娠、5月出産が理想です。
と、何度も聞かされました。5月に産めば、時候もいいし、風邪もひきにくい。夏までには赤ちゃんもだいぶ扱いやすくなるし、母体にもいいと云う事のようです。』

みんな、黙ってAさんの話を聞いています。

『そして、私は主人と結婚して、学生時代に聞かされた産婦人科の先生の言いつけを実践しました。8月妊娠、5月出産です。二人とも。』

みんなは、ドッと笑います。
話しの輪に加わっていた、80歳代後半の男性が言います。「Aさん、そんな大事な話を、どうしてもっと早くに教えてくれてなかったのかね!」と。


Aさん、『そうでしたか。一線を退いておられるので、もう必要ないかと思いました。』

また、一同、ドッと笑います。


みなさん、理想の8月が来ますが、くれぐれも自己責任でお願いします。