アンザックデー100年記念追悼式とアタテュルクの言葉 | MiSTANBULのルンルン♪トルコ日記

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トルコ・日本・オーストラリア・その他の国でのルンルン生活日記。

4月25日。

本日はアンザックデーでした。
(過去ログガリポリの戦いから100年。エミノニュで展示会やってます。ご参照ください)

特に今年は、1915年のガリポリの戦いから100年の節目の年。

トルコ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フランスの各国で

大規模な記念追悼式が行われました。



戦地となったガリポリにあるアンザックコーヴには

世界21カ国から主要人物が集まり

大勢のオーストラリア人&ニュージーランド人観光客が訪れ

追悼の意を表しました。

オーストラリアからはアボット首相、

イギリスからはチャールズ&ハリー皇太子がそれぞれスピーチ。




オーストラリアはゴールドコーストの、私の住むおうちでは

ハウスメイト達が、夜明けから始まる地域の追悼式に参加するために

午前3時半には起床して、出かけていきました。


そして戻ってきて数時間の睡眠を取った後、

今度はテレビ中継で、トルコの夜明けに始まる、ガリポリでの記念式典の様子を観ていました。

式の途中では

トルコ兵代表のスピーチもありました。


式の模様を私も一緒に観ていて、思いました。

よくトルコは、自国に攻め入って来た他国連合軍戦死者のために

自国内のその土地に、墓や記念館を建て

こんな大掛かりな式典を行うことを許しているなあ、と。


リベラルなハウスメイトに素直に思ったことを伝えると

「アタテュルクがそういう寛大な人だったからでしょう」

と言っていました。


ケマル・アタテュルクが、ガリポリで戦死したANZAC兵達とその母親達に贈った、有名な言葉があります。

Those heroes that shed their blood and lost their lives ... You are now lying in the soil of a friendly country. Therefore rest in peace. There is no difference between the Johnnies and the Mehmets to us where they lie side by side here in this country of ours ... You, the mothers who sent their sons from faraway countries, wipe away your tears; your sons are now lying in our bosom and are in peace. After having lost their lives on this land they have become our sons as well.
https://www.awm.gov.au/encyclopedia/ataturk/より)

血を流し、命を落とした英雄達よ・・・。君達は今、友好国の地で横たわっている。だから安らかに眠りたまえ。皆隣同士に眠っているこの地では、ジョニーもメフメットも我らにとって違いは無い。・・・遠方から息子達を送った母親達、涙を拭いなさい。あなた方の息子は、今は我らの胸で、安らかに眠っている。この土地で命を落とした彼らは、我々の息子でもあるのだ。



英文を読むだけで、目頭が熱くなります。

日本語訳、うまくできているとは思えません。文章に忠実に訳そうとすると、どうしても本来の美しいニュアンスを失ってしまいがちです。


アタテュルクさん、トルコ国内だけでなく、

かつては敵として戦ったオーストラリア人からもリスペクトされるのは

きっと、本人のリスペクトフルな人柄の反映なのであろうと

思った今日この日でした。


(写真はhttp://www.abc.net.au/news/2015-04-25/anzac-day-2015-live-blog/6418912から拝借しました)


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