暖かくなったかなと思ったのに寒い日が続いております
でもあと1ヶ月ほどの辛抱です
んで、もうすぐモモの誕生日がきます
この日は先代モモの命日でもあるんだけど、生まれてきてくれた事を
私はお祝いしてあげたいです
さて、3CオーナーのSさんからフロントを低く見せられるリップを付けたいと言われ
RX7マガジンの中からコレという形状のリップを探してもらったところ
ODURA(オーバードライブ)製のリップスポイラー&クーリングフロアパネルに決定
商品は注文後の製作という事で納期は2週間。
届いてから塗装前の仮付けで、修正が必要かどうか見極めをしてみると
スポイラーとアンダーパネルを、お互いに固定するには
元の穴位置がずれているうえリップ部分にも届いてなくて
簡易に付けるには必要最低限の固定方法を考える必要がある感じです。
社長が『延長ステーで付ける?』と冗談ぽく聞くと
『いくらなんでもそれはナイっす(;^ω^A』と笑顔の却下(;´▽`A``
仮付け状態でしたけど、オーナーさんからナンバーのある開口部から
ボルトやリベットが見えているのはちょっとイヤ・・・という事でしたので
色々と相談して幾つかの要望条件を満たす取付け方法を考える必要が出てきました。
それが①~⑦です
①基本ボディへの加工は一切しない。既存のボルト穴だけを使った固定であること
②一定強度は必要で且つ脱着は簡素に出来ること
③高速走行中リップが後方へバタつかずアンダーパネルも確実に固定出来ること
④エアロ最下面より下側に固定のブラケット本体やボルト類の頭が見えないこと
⑤デザイン的にもそれなりにカッコよく。
⑥見えないとは言え色は赤で塗装して見栄え良く仕上げること
⑦フロントサポートバーの性格も持ち合わせた形状で考える。
でも・・・・・・・これってどんなもんなの
そこで社長は無い知恵を絞り(笑)紙とペンとL型定規を持って考え
1週間、時間をもらってワンオフでコツコツ作ったのが
『ジェットスクランダー』
社長は紙に『ここをこうして・・』とオーナーさんと相談しながら
ラフ画を描いて、それを元に形にしていってました。
知る人ぞ知る『在り得ないレベルの下手くそ画』Σ(~∀~||;)
幾らなんでもコレはカッコ悪いと思われるくらいのイメージラフです。
まぁ、もちろんワザとなんですけどね(笑)
でもお客さんも『仕上がりは別物』という事をちゃんと判ってくれてるんですね
製作にあたっては『フロントが重くなるけど良いんですか?』と社長が聞くも
Sさん『全然大丈夫っス』とのこと
塗装は赤と聞いていましたのでフェラーリの赤本物のロッソをチョイスですょ
そして完成品を見てSさんの最初の一言が
「ジェットスクランダーみたいだ!!!(≧▽≦)」
本物のジェットスクランダーを知らない方は
8:19から見てくださいませ( ´艸`)
ちなみに社長が作ったのは空を飛ぶ為のもんではなく←当たり前だけど(笑)
オーナーさんの依頼でアンダーパネルをボディと固定し
セパレートにもなるサポートバーとして製作しました
フラットパネルは後ろ3箇所前3箇所の固定ですがガッチリ着きました。
外す時は後ろ3本をリリースし、前の3箇所のボルトを抜けば
後方にスライドさせてパネルが外れます。
後ろ側から見てみるとリップの下面より上に
サポートバー本体が付いていますから路面干渉はしません。
ボルトの頭でリップの下面とピッタリツラになるように計算してあります。
先端はフロントリップを内側から前方向に支えていて
フラットパネルの受け面はパネルだけを脱着する際に簡単にいけるように湾曲させています。
前から見るとこんな感じで覗き込んで初めて存在に気が付くようなアイテムになりました。
本体固定は左右4箇所の既存ボルト穴を利用しています。
ブラケットの上面も立体で造られているので決まった位置で
ガコッと収まりボルトで固定としてあります。
入り組んだ複雑な形状です。
この3次元形状をフラットバーを素材に落書きを見ながら
カットと溶接だけで作っていくわけです。
アンダーパネルを上下でホールドしM6のボルトで締め込んで
挟むように作ってあるところがミソらしいです。
挟み込む反対側にはタップが切ってあるのでナットは不要(o^-')b
付ける&付けただけに留まらず後々の事も考えて造られているのが判るのがこういう細かい部分。
使う人の事、一旦外す必要が出てきた時の事等をちゃんと考えてるのが良くわかります。
精悍ですね~
フロントリップはボディと同じシェイドグリーンに塗装し
両端のダクトには装着前に希望されていたアルミの網を付けました。
ただ残念なことに、このサポートバー『ジェットスクランダー』
ご要望通り外側からはまったく見えません(笑)
素材がアルスターなので重さは1.2kgとフロント重量を増しましたが
自分の1台に拘る方の希望って市販では手に入らないものも創ってしまえば
これはこれでアリなんですね(*^ー^)ノ
Sさん ありがとうございました