桜林美佐の新・国防日記

防衛ジャーナリスト・桜林美佐がお送りする「新・国防日記」です。
桜、咲いてます!


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北朝鮮沖に米空母「カールビンソン」が向かっているということで、「一体、どこに行くの?」と聞かれましたが、「わかりませんね~」としか言いようがありません。

 

「もし、仁川だったら、マッカーサーを思い出しますねえ」(もちろん見たわけではありません)などと戯れ事を言うしかないのですが、余談ながらあの朝鮮戦争の時、マッカーサーは70歳にして荒海を超えて降り立ったのですからすごいことですよね。自衛隊では50歳代半ばで退官ですが、やはり私はその後も何らかの形で国防の任に就いてもらえるような施策を求めたいです。

 

それはさておき、北朝鮮に対する米軍の攻撃があるのかないのか、と急激に国内でも騒がれるようになっています。私もずっと危機感を持って欲しいと言ってまいりましたが、危機を煽りたかったわけではありません。

 

国民が狼狽して適切な判断力を失ってしまってはいけませんし、そうならないために軍事的合理性に基づいた分析と準備が必要だと思います。その準備は国の防衛のプロに任せるべきです。居酒屋談義で「敵基地攻撃能力を持つべきか」などしている次元ではないということです。

 

 

防衛力整備や装備計画は門外漢が巷でちゃらちゃら議論されるものではないと感じます。また、米国はやるのかやらないのか、4月を乗り切ったら安心・・・などということではなく、日本は地政学的にも常にリスクを抱えているのだと再認識したうえで、自分たちはどのような行動をとればいいのかという具体的な策を考えることが大事ではないでしょうか。

 

 

地上波の各放送局では「国民保護法」に基づき、それぞれ業務計画を作成していますが、ここにきて「ミサイルが本土に着弾」というケースも決して非現実的ではなくなってきました。その場合は、即座に特別放送となるのですが、どの放送局もこれは初めてのこととなり、どうしていいのか分からないという声も多く聞かれます。

 

 

また自治体も同様だと思います。最近、ミサイル発射に際する避難訓練が実施されるようになっているようですが、大規模災害も含め日本全体の国民保護のプランニングは未完成と言っていいでしょう。

 

そんな状況で急に「自衛隊が助けてくれる」などと言っても無理です。このほかにも在韓邦人の保護、まして拉致被害者の救出など、これまで具体的な計画も訓練もないものについて、自衛隊に突然期待しても対応はできません。

 

 

今はどんな時か、というと、国民保護計画と訓練を徹底する必要性が高まっている時なのではないかと考えます。

 

日本の政治家やメディアが、国民にショーを観せているだけなのか、本当に国民を守るための高い職業意識を持っているのか、国民保護計画の実行性はそれをはっきりさせるものになります。

 

 

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4月になりました。引き続き、北朝鮮によるミサイル発射があり、ますます気の抜けない状況になっています。

 

 

そんな中、もう一つ、注目してもらいたいことがあります。

 

昨年度から鳥インフルエンザが猛威を振るい、自衛隊が各地で災害派遣に出ています。

 

 

ついぞ忘れられがちですが、この災害派遣は非常に過酷なもののようです。これが自衛隊がすべき任務なのかどうかという思いもありますが、それは今回は脇に置いておきます。

 

鳥インフルは検査で陽性と出れば夜中であっても、その時点から処分を開始し、それも24時間以内などの制限があります。

 

また、感染を防ぐため、作業の間は外に出られないなどの制約もある中で行います。

 

例えば、愛知県の守山35普通科連隊は県をまたぎ岐阜県に派遣され、ウイルス拡散防止の観点から駐屯地に戻っての補給や休養も許されなかったといいます。

 

おりしもその日は雪が降り続く大寒波、極寒の中での作業です。「24時間以内」が厳命され、不眠不休で補給もない殺処分作業は想像を絶するものです。

 

 

「殺処分はしたくない」

それは自衛官のいつわらざる心情だと思います。人のやりたくない、できない仕事を黙々と行う、そんな自衛隊に敬意を表します。

 

 

防衛省・統合幕僚監部のHPを見ると、一連の災害派遣では航空自衛隊も出動しているようです。拡散防止や風評被害も考えれば、最も近い自衛隊が望ましく、もしいなければ、空自やもしかしたら海自も出て行く可能性があるのかもしれません。

 

考えたくないことではありますが、国内でテロなどが起きたら?いかに、近隣に自衛隊がいることが求められるか、と思います。寸断された道路を他県から来るようなことになります。

 

 

また、私自身、日々の生活でつい、寒い暑いと口にしてしまいますが、そんな時には辛い任務を真摯にこなす自衛官の姿を目に浮かべ、感謝の思いを致したいと改めて思いました。

 

さて、最近話題になっている日本学術会議の「軍事研究」をしないという 方針について、日経ビジネスのネット版でインタビュー取材に答えました。ぜひ、ご覧下さい!

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/031500046/032900004/

 

 

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今週は1週間、夕刊フジで『国防最前線』集中連載をいたします!27日(月)~31日(金)ぜひ、ご覧ください。

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陸上自衛隊に防衛監察が入ることになったとのこと、ショッキングなニュースですね。ただでさえ多忙な自衛官に余計な心配や時間をとらせることになります。

 

繰り返し述べていますが、今、日本は安全保障上大きな転換期にあり、自衛隊はもっと他に考えたりやることが山ほどあるはずです。

 

そんな中で、「戦闘」の言葉は使ってはいけないとか何とか、過去の日報を全て出せとか、はっきり言って無駄な事に労力を使わせる、これは国防を阻害することではありませんか?

 

自衛隊に自衛隊がすべき仕事をさせてあげて下さい。

 

 

さて、頭を切り替えてMDの話も少し。

 

 

これも私は「当たり前」と思っていて、結論を言うのをいつも忘れてしまうのですが、「THAADは日本にも必要か?」という問いです。

 

 

そこで、先に述べておきますww「日本は買わなくてもいい」と。在日米軍基地に米国が配備するならありだと思います。

 

 

私の話が通じにくいのは、装備にはどれもメリット・デメリットがあるので、デメリットが大きくても何かしらのメリットを先に言おうとしてしまうことなのだと最近気付きました・・。

 

 

THAADを購入すれば、「Buy アメリカン」という意味では同盟国との友好というメリットがあるでしょう。しかし、それならば大気圏外の高度で迎撃するイージスアショアを選択するほうがよりメリットが大きいと思います。

 

 

イージスアショアなら日米共同開発でもあり、日本の産業にも資するものになることも考えられます。

 

 

今月末に夕刊フジで短期連載をする予定ですので、そのあたりは詳しく書くつもりです!

 

 

 

 

 

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南スーダンPKOから自衛隊が撤収することになりました。完全な撤収を目指すなら1年はかかると言われますから、3か月弱での撤収は相当に困難なことだと思われますが、陸上自衛隊の皆さんは決まればきっちりこなす人たちですから、きっとこの週末も休日を返上して諸般の手続きに向け準備をしていたのではないでしょうか。

 

 

それでも、物品の譲渡などには間に合わないことも多いかもしれません。やむを得ず現地で処分しばければならない装備品などがあることは致し方ありません。

 

 

問題は、政治側がそうした煩雑な撤収作業の大変さや、あるいは次に派遣される予定の部隊が着々と準備を進めていたことについて知っていたかどうか、です。

 

 

「撤収は9月から検討していた」という報道が出ました。しかし、最初のこの報道をよく読んでみると「9月からPKOのあり方について検討していた」という防衛大臣のコメントをそのような見出しにしているようです。「撤収を検討」と「あり方を検討」では、明らかに違うのではないでしょうか・・・。

 

 

しかし、「あり方」を議論すれば、その中には撤収の話も出てくるということからか、国会でもいつの間にか「撤収を9月から・・」ということになったようです。

 

 

しかし、もし本当に9月から検討していたのに主体である陸自に知らせていなかったのなら、上記のような理由で、政府は陸自に酷い意地悪をしたことになります。

 

 

そうであれば、自衛官たちは心のどこかで政府を信頼できなくなってしまいかねませんので、この事実関係はどうでもいいと思われるかもしれませんが、大事なことだと思います。

 

 

撤収については私はかねてから、現地情勢が安定している間にすべきだと訴えてきました。

 

 

何度も述べましたが、もしまた情勢が悪化したら、一番、そこにいて欲しい時に自衛隊はそれを見捨てて帰ってこなければならないからです。これまで積み上げてきた貢献が水の泡になってしまいます。自衛官の心にも傷が残ります。

 

 

また、北朝鮮が米韓軍事演習に対し様々な恫喝をくり返し、その対象は「在日米軍基地」と明言したこともあり、ますます国外での活動を整理する必要性が高まっていることも述べてきました。

 

ですから、今回の撤収の意向は賢明な判断と思います。ではタイミングはどうなのか。

 

 

それについては、一部で報じられた拓殖大学海外事情研究所の川上高司所長の談話がかなり的確だと思いました。

 

それは、日本の安全保障全体を考えた賢明な判断で「今しかなかったのではないか」ということと、国連を重視したオバマ政権と違い、トランプ現政権は2国間関係を重んじるため、国連への貢献より日米関係を重視するほうが安全保障上、有意義と考えたのではないかということです。朝鮮半島情勢緊迫の影響にも言及されていました。

 

 

私も同意で、先般の日米首脳会談が転換点となったのではないかと考えます。

 

 

そうであれば、撤収は前から逡巡はあったとしても、すでに決めていて、ずっと自衛隊に隠していたことにはなりませんよね・・。

 

 

いずれにしても自衛官の心の内を慮ることは、とても大事なことだと私は思います。

 

 

話は変わって、先日、「ザ・ボイスそこまで言うか」に出演しましたが、飯田アナからの「敵基地攻撃論対しどう思うか」という問いに、時間がなかっために、日本の技術開発の意義の話をして終わってしまいましたが、敵基地攻撃能力を持つべく議論することは当然のことと考えています。常にそれを前提に話をしているので、ついつい省いてしまうんですよね・・・。この場で改めて!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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