タイでの空港占拠、インドでの同時多発テロ発生と、

日本の報道でも大きく取り上げられる事件が続けて起きていますね。

ここで、タイのはなしを少し。


私がタイを訪れたのは2年前の9月。

タクシン氏らの政治トラブルが表面化する前です。

まさに「微笑みの国」でした。


私は、初めての海外旅行だったタイで、

初めて実弾の入った銃を目にしました。

徴兵制のあるタイで、兵士が王宮(の別荘?)の警備をしていたのです。


しかし、警備中の兵士と一緒に記念撮影ができたり、

あまり警備が重要でなさそうな場所では、日陰で休憩中の兵士なんかもいて。(サボり?笑)

語弊があるかもしれませんが、なんだか微笑ましい光景、という印象でした。


また、帰国直後に「クーデター」が起きて大変驚きましたが、

その時はまったくの無血で。

タイ人でさえ、兵士と一緒に記念撮影していたのに。


今、当時からは、想像もつかないような映像がとびこんできています。

これ以上犠牲者がでないことを祈るばかりです。


テレビなどで、デモ隊が黄色い服を身に着けているのを目にした方もいらっしゃると思います。

あの、黄色

現国王の、誕生日の色です。
(曜日によって色が決まっているそうです。ちなみに王妃の誕生日の色は青。)


タイ国民に大変尊敬され、親しまれているプミポン国王。

タイでは、街のあちらこちらで国王の写真を目にします。

さらに私が訪れた年はちょうど国王就任60周年で。

国中が、祝福ムード。

多くの国民が黄色いTシャツを着ていました。

特に、観光客と参拝者とで多くの人が集まる寺院の中では、
(タイ国民の多くは熱心な仏教徒です。南部ではイスラーム教徒も多いそう。)

方向感覚が奪われるほど、どこもかしこも

黄色。黄色。黄色。

私には、その黄色が、平和の象徴のように感じられました。


そして、現在。

私も間接的にしか情報を得られないので

彼らがどのような意図で身に着けているのかはわかりませんが。


空港で足止めにあっている方の一人が、ブログにこんなことを書かれていました。
(勝手に引用させて頂きます。すみません。後で許可もらおう。。)


私もデモ隊の着ている黄色い色の服は避けて歩いています


おそらくは、トラブルを避けるため。

なんだか複雑な気持ちです。

今、空港以外の街中はどのような状態なのでしょうか。


その後、その方はデモ隊にインタビューを行っています。


汚職にまみれた内閣、何より国王を軽視するのが許せないのだという

ここに来るまで会ったこともなく、宗教もことにする人々の不思議なまでの連帯感は
国王を敬愛する気持ちでつながっているのだと実感しました


先のクーデターの際には、国王の一言によって

事態の収拾が図られた面もあったと記憶している。

今回、同様のことは望めないということ。


それにしても、「座り込み」という手段をとっているにもかかわらず

血が流れ、死者が出るのはなぜ。

どうか、現政権は、賢明な判断を。



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↑当時ノリで買ってしまったTシャツ。