なかなかなかブログ更新できぬままに2回目の閖上浜遠征に行きました

前回同様遅刻ギリギリに到着したのは言うまでもなく(^ω^;)

いつも後で知るのですが参加者さんの人数がハンパないです
これほど関心を持っていただけるのは同じ東北の人間としては
やはりありがたい事です。

前回も今回も雨が降らずに本当によかったと思います

雨が降ると一気に体力を奪いますからね。。。


しかし広い浜ですね~気が付くと仙台空港のおひざ元まで歩いてたっていう
なかなかみれない飛行機のお腹を何度も見れました(コラコラ)

前回は一か所から大勢での捜索をしました
でも広すぎて空港付近まで行った方はゲッソリしてましたね
前回の経験をもとに今回は南側班と北側班に分かれて
中央に歩き進む作戦を決行しました。

2手に分かれてもやはり目的地までは遥か彼方。。。
聞くと約6kmあったというではありませんか~(|||´ω`)
浜男子と私は南側班でした。
北側よりもなぜかたくさんビンや靴や生活用品が落ちていた
あまり人が入っていないのかしらと思いながら軽く流しながら先に歩き進みました
本当は横一列に並んで歩くって聞いていたのですが
なにぶんウチの団長とDニエルさんが【自由】なもので
スタスタ先に行ってしまうのです(^ω^;)
夢中で前に進んでいたある時
『アレ?前(北側班)並んでねーか?』と上野さんが異変に気づきました
でも気にすることなく
『よしっどこにNがいさんいるか当てるべ』なんて呑気な事を言いながら
北側班が近づいてくるのを待ちました。
そして後ろを振り返ると。。。。。。


『あれー?(南側班)何やってんだ?動いてねぇよな~止まってるよな~』
と急に自分の班を気にしだしました

すみませんでしたー南側班を乱してしまいましたー( ̄ー ̄)

止まってるというより列で歩いてるのでした
ある意味ミソッカスな5人となってしまいました
でもきちんと歩きながら骨は見つけていましたよ
ほとんどが【動物】であろうな顎のような骨や
やたら太くて短い骨やカメってわかるものでした。

よく考えるとあんなに骨を見るってなかなか生きているうちにあることでは
ないと思いました。牛や鳥などは食用として身近なものではありますが
カメは万年というだけあって人間より長生きな勝手なイメージなので骨で見るとは。。。
背中のリュックに土嚢袋を入れていったにも関わらずすっかり忘れて
骨を入れる袋を一生懸命に探すのでした( ・ω・) ハハハ
Dニエルさんが見つけてくれた袋につめて先に進みました
ようやく南側班も北側班も中央で合流して各自見つけた骨を回収して
STEPさんに渡しました、疑わしいものは警察署に提出して鑑定してくださるそうです
わずかでも手掛かりになってほしい・・・

ここで午前中の活動が終了
車に戻って前回の休憩場所に向かうのですが
行きはけっこう行けるものですけどいざ折り返して戻るとなると
足取りが重いしサラサラした砂浜がかえって足元に負担がかかるんですよね
ものすごく遠くまで歩いたんだなって感じました

車に戻ったら足の関節から外れるんじゃないかって思うくらい足ががたがた
朝いただいたチョコケーキがしみました、、、Nりたさんありがとうございました(´ω`*)

休憩場所につくと長蛇の列。。
なんと私達のために100食以上のラーメンと笹かまを準備してくださっていました
何もない場所で道具や機材を持ち込んでその場で茹でてくださってました

いつもは炊き出しをする側でしたので提供していただくことがこんなにありがたいとは

本当にありがとうございましたーみんなおいしくいただいてましたよー

午後からは前回来た時も行った北側での少し細かい作業をしました
浜男子といつものメンバー(福興浜団の活動してくださる方の中の有志)で
側溝掘りに向かいました。なんでも近くの側溝は手つかずということで
団長が気になったようでそっちに向かったようです
そういうところに手掛かりも残っている事もあるので。

直接的な何かは見つけられませんでしたがやはり手つかずなようで
いろいろ出てきたそうです。ただ道具も数本しか持参しなかったので
人手も足りず今回は視察てきな感じとなりました。


あっという間に時間がきて今回の活動も終了。
馴染みの方をお見送りして浜団号も後にしました


家族の帰りを待つ方はたくさんいます
団長上野さんもその1人。
上野さんはとても気遣う人です
そして気遣われるのを気にする人です
だから元気なフリをして元気でいようとします

それもこれもすべて上野さんを慕って南相馬市に足を運んでくださったり遠くから
元気を届けてくださる皆さんのおかげです。

元気でいようと思えることが彼の毎日の支えの一部になっているのではないかと思います





浜男子は次回も参加します。可能性が0ではないのだから!!

こんにちわ~

新しい年を迎えもう1ヶ月が過ぎてしまいました。

昨年中はたくさんの方々に支えられて活動をすることができました
ありがとうございました。
今年に入ってからの活動にも天候に恵まれなくとも遠方より参加してくださって
大変感謝いたしております(。-人-。)

さて、もう今週末になりますが

2月9日は浜団メンバーと共に遠征します

いつも福興浜団の活動に参加してくださるNineさんと絆JapanさんSTEPさんを始め浜団の活動に個人的に参加してくださる方達とともに
宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)浜での有志による捜索活動をしてきます。

数日前に現場視察をしてきた方のお話によると
とても広い浜のようで今現在で60名以上の参加者さんがいるそうですが
まだまだ足りない状況だそうです。

今回はこの案件に私は一人ででも参加するつもりでおりました。

被災県に住む一人の人間として
地元福島の海沿いで活動をしている一人の人間として
自分が出来る事をやろうと思っていました。


ある日、上野さんにこの話をしました。
すると『俺も行きたい』って言いました

彼も未だ帰ってこない大切な家族がいる身
決して他人事には思えない部分があったのでしょう
そしてこういいました

『俺は(浜団のメンバーが行かなくとも)一人で行く』

毎日捜し続けて約2年、さまざまな葛藤が彼の中にもあります

時々落ち込んだような感じで声をこぼす時があります
取材ももう受けたくないというような事を話してくれたことがありました

・もう見つからないんじゃないか
・取材を受けていても関心を持ってくれる人がいない  など。


実際ここ福島県内でも被害が比較的少ない地域ほど過去のものと
なりつつあります。そう思うと関心が薄れていくのも仕方のないことです

取材を受けていてもその記者さんが感じた事が実際記事になるわけで
被災地の声を聞いたところで100%伝わるかどうかも難しいところですし。。。

それに加えて2年前の事を振り返って話を聞かれるのもやっぱり辛い事を思い出さなくてはいけないので辛いんだと思います。

そんな彼が行くと決めたのはやはり同じ辛い思いをした方がどこかにもいるとわかった
からなのだと思います。

一緒に頑張りたいんだと思います。
だからたとえ一人だとしても行くって言ったのだと思います

でもこういった活動に参加すると知るとあちこちから同行取材を求められます
しかし彼は参加する側ですし都合のよい書かれ方をするのを嫌うので
断わりひっそりと参加するみたいです(人見知りですから本来(^ω^;))

可能性が少しでもあるのなら協力する
やってマイナスなことはない
一個人の活動がいつか大きなものを動かす小さな一歩になるのならやりましょう

私たちは皆さんの協力をお待ちしております
経験なんかは必要ありません

長靴とゴム手袋、軍手、動きやすい服装で参加できます
ただしすぐ結果は出ません。一回行うことによりきっと何かが変わります
60人いても全然足りないそうです。1人の参加が可能性を高めることになります

詳細はこちらに載っておりますNineさんブログ

少しでも興味を持たれた方や質問のある方はこちらに連絡お願いします
代表Nineさんの連絡先になります→nine-volunteer@hotmail.co.jp

遠くて参加できそうにもない方や現場に行く事ができない方で
支援だけでもという方がいらっしゃれば
毎週末南相馬市への活動に参加してくださっている絆Japanさんへの協力をお願いいたします
12月1日(土)私は福興浜団の活動をお休みして
ボランティアで知り合った方に教えていただいた講演会に参加する機会ができたので
参加してきました。


日本家族研究・家族療法学会と災害グリーフサポートプロジェクトというところの共催で

【あいまいな喪失】と呼ばれるあらゆるものの喪失やその対象者に対するケアについて

ミネソタ大学のPauline Boss博士を講師に招き講演をしてくださいました。

東日本大震災後、家族を亡くされた方、行方不明の家族のいる方、
自宅や大切なものを亡くされた方、さらに福島は【放射能汚染】により家族が離れ離れの
生活をしている方がいます。

そういった方とその家族には特有な問題が生じるといわれているそうです。

Boss博士はそういった家族への多くの支援経験を持っていて第一人者と言われているそうです。

私はこのような講演会に参加するのはもちろん初めてですし
自分自身理解できるか不安だらけでしたし、お休みをしなくてはいけない
ということもあって散々迷いに迷って参加を決意して
講演会への参加申し込みをいたしました。

ところが私の予想を反して(主催者側もでしたが)参加希望者がたくさん
いらっしゃったようで私が申込みをした日の翌日には定員に達したと
断られた方がたくさんいたそうです。

約4時間の講演会でした。
【生きるすべを見失う時、あいまいな喪失の中にどのような希望を見出すか】
という内容であいまいな喪失の定義や状況や課題について
冊子にして参加者とともに見ながら講演を行いました

あいまいな喪失が完結するかについては不確かである。
何年もまたは、生涯にわたってそれが続く場合もある。


喪失ついては、愛する人を亡くした場合だけでなく、対象物(家屋や田畑)そして、
自分の生き方、生きる方向をなくした場合も含まれる。


本人が気づかなくてもこういった喪失もあるそうです。

そして

喪失から解放されたいと思う人ほど時間がかかるそうです。

聞き進むうちに
私の中では彼らの事を考えていました。
するとそこに書いてあることが彼らのまわりでもじっさい起こっていたと気づきました。

『悲しみについての治療の一つとしてピアグループ(同じ境遇や似た境遇を持つ人)とつながりをもつこと)』

彼らは外部の人(私も含めて)との関わりをもつことを
嫌がっていました、ところが日が経つにつれ
福興浜団として活動していくにつれ
各地よりいろいろな方が参加してくださり
自分と似た境遇の方とも出会う機会が増えたのです

決して慰めあったり分かち合うことはしませんが
どこか、何か小さくても希望を見出せたのではないかと
考えています。


こういった事が必ずしもいい事ばかりとは限りません
でもどんな些細なことでもお互いに何か希望が見出せるのであればいいことだと思います。

そして私が講演会に参加して思い、伝えたい事は

【あなたは大切な人、多くの物をなくしました。でも
素晴らしい出会いがありましたよね?家族ができましたよね?いますよね?】


皆で今を生きていきましょう!!

そして
とても難しい話で全部吸収とはいきませんでしたが
福興浜団のメンバーやそこに関わる多くの方の
心のケアに役立てる事ができたらいいなと思います。