各映画賞で84部門を受賞した、大人のための人生ドラマ

サイドウェイ

サイドウェイ 特別編

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舞台はカリフォルニア。

国語教師のマイルス(ポール・ジアマッティ)は、ワイン通なバツイチの中年男性。

小説家を夢見て原稿を出版社に送り、編集者からの返事を心待ちにしている。


友人ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が結婚するにあたり、

二人はお祝いの旅行に出掛ける。

マイルスは、ワインのテイスティング目的+ゴルフ、ジャックはナンパ旅行のつもりだ。


マイルスは前妻に未練がありながらも、ウェイトレスのマヤに惹かれている。が

もう一歩近づけない。ジャックは彼にマヤを誘うようけしかける。

ジャックは、ワイナリーで働くステファニーを口説き落とし、うまくやっている。


人生のピークを過ぎたダメ男マイルスに希望の光は訪れるのか・・・。

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ワインを小道具にしたロードムービーですね。主役が中年のおじさんという点が面白いです。

しかもさえない二人 (^_^;)


マイルスは頭頂部がさみしい中年太り、前の妻に未練タラタラ。

夢を追うのも年齢的には厳しい。非常に内省的で不器用に生きている。


相方ジャックは、結婚を1週間後に控えている身ながら独身最後だからとハメをはずしまくり。

売れない役者で昔出演した作品とCMを武器に女をナンパしまくり、超楽天家、本能の

まま生きている男だ。


どこにでもいそうな普通の人間のひょっとしたら有り得そうなドラマ。

感動の嵐がが~ッと押し寄せるというタイプの映画ではない。

地味な作品ながらも、時にふっと笑わせ、ワイナリーの風景やワイン雑学など

も楽しめる


泣きどころ・・・マイルスのヴィンテージ物ワイン。ある日の為に大事に保管しているのだが、

その日はいつなのか・・・

笑ったところ・・・ゴルフの場面。もうっおじさん達ったら~!


やりたい放題のジャックと物事を考えすぎてしまうマイルス

対照的な二人の会話、思い通りにならない展開・・・よく出来た脚本だ。

77回アカデミー賞でも多部門にノミネート、ゴールデングローブ賞では作品賞を獲得

鑑賞後、なんともいえない余韻を残す作品だ。