祖母が先月、亡くなったばかりで49日も過ぎておらず、
神社仏閣が大好きなミラーカとしては悩むところ。
母にそんな話をすると
「おばあちゃん、そんなことで怒らないよ」という。
…確かに、祖母はそんなことで怒らない。
私も別にあまり気にしない。
(生き神様の美輪明宏教だしね!)
なかなか来れる機会もないしねぇ。と、
早起きをして、長い階段を昇る決意を固める。
…。
ホントに長い…。
写真の階段を昇ると、
直線コースの先に、また同じほどの長い階段が続く。
計200段ほど。
やっとの思いで寺に到着。
あぁ~~。でも、やっぱり来て良かった。
山頂から見る湯河原の町。
朝焼けも紅葉も美しい。
友人と昔、喫茶店でした話を思い出す。
「このストローもさ…。誰かが作ったんだよね。」
人は一人では生きられない。
今、着ている服を作ってくれた人、
食べている野菜を作った人、
それを運んだ人、売ってくれたお店の人…。
ある芸術家がいるとしよう。
彼が絵を描いているとする。
その絵の具、筆、キャンバス。
それぞれを作る人がいて、それを評価する人がいて、
応援して、好きで買ってくれる人、流通してくれる人がいる。
音楽家なら、その譜面、楽器、備品にいたるパーツ類、
ネジ一本であっても必要があって付いている。
ストローの袋を作る人は日々の仕事に感謝し、
感動する、一生忘れない思い出深い品物を作ろうとして
しかし、作ってくれる人がいるから、
コンビニで「ストロー下さい」と言って、無料で貰って、
なにごとも無駄はない。
必要があるから、あなたの仕事はあって、対価が払われている。
仕事に虚しさを感じたとき、
-余談-
椿寺
のHPには椿が美しい、というのと
ペットの霊を祀る動物愛護廟があると書いてあるが
階段でへばらずに境内を歩きまわると
とある場所に↑のような、なんだかとても呪いのかかりそうな
白い布が巻きつけてあるお社がポツリとありました。
よく見ると「縁結び観音」の文字。
ハンカチやリボンは風化して白くなっていた。
あまり参拝する人がいない小さなお社のよう。
「だろ。冴えない神社だって一応神様は神様なんだから、一人分くらいご利益を持ってんじゃないのか。」
昨晩、露天風呂で、ちょうど読んだばかりの本の一節を思い出した。
- 阿刀田 高
- やさしい関係
2006/12/3
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