前回、行き損ねた報国寺へ少し前に行ってきた。
細かい小銭がないのに鎌倉から八景行きの
バスに乗ってしまい、五千円札を運転手さんにくずして貰う。
更に御釣を頂いたのだと思い、呼び止められる。
…。
浄明寺前で下車し、目の前の浄明寺へ。
境内に石釜ガーデンが出来たのでどうぞ！と入口で
小母さんに声をかけていただき、珈琲を飲もうと足を進めるが
これが思いのほか、坂の上にあり、遠い。
やっとつくと、素敵な木造の手作りパン屋さんに行き着く。
隣には洋館があり、そこからガヤガヤと声が聞こえる。
お昼もまだだったし、そちらに入ることにした。
おおよそ二千円のランチ。
もう1時を回っているのにテラスまで満席。
50人ほどの女性ばかりのお客で一杯。
珈琲はとても濃くて、普通の珈琲屋より美味しい。
「ホロホロ鳥の野菜カレー」、
石釜パンが食べ放題でついているものにした。
デザートも食べたかったが、この先のどこかの場所で
素敵な場所を発見するかも、とぐっと我慢。
…ほとんど寺というより、石釜ガーデンを愉しんだ。
次にメインの報国寺へ。
入口の門には青いビニールシート（養生）がかかっている。
人力車が停まっていたりして、素敵な雰囲気なのに
これはいただけない…。
しかし門をくぐると光が差し込む石階段と手入れの行き届いた庭。
有名な「竹の庭」で別料金を支払い、いよいよ待望の場所へ。
通路を抜けると、そこは一面、竹、竹、竹。
とても空気が澄んでいて気持ちが良い。
奥の茶屋で抹茶を飲むことも出来る。
さらに帰り道には別棟の和室もある。
襖絵などがなかなかよい。
周りの観光客も「くよくよしちゃダメね。ここに来たら、そう思った…」
と感激していた。
良かった。少し遠出して、ここまで来て、良かった。
報国寺を後にし、近くの小さなギャラリーを覗いて、
隣のバス停まで鎌倉駅に戻るように少し歩き、
長い石段のある杉本寺を目指した。
写真では苔むした石段だったが、それは階段の一部で、
しかも多少崩れている為、歩行禁止。
眺めるだけの回り道になっていた。残念。
水を入れると綺麗な金属音を奏でる石灯籠。
意外に早く回れ、体力もあったのでバスに乗り、八幡宮まで戻り、
宝戒寺の間の焼き物や骨董屋を見て歩いた。
写生をしている人や、猫が日向ぼっこをしている。
先程、美しい報国寺を見て来た後なので
失礼ながら、宝戒寺は荒れ寺のように見えた。
八幡宮はペンキ塗り立て、という印象でそれもまた興ざめですが
駅に近いからこれでも参拝客があるのでしょう。
日々の喧騒から離れ、頭を休める。
また鎌倉に来たい。
＜鎌倉・浄妙寺への行き方・アクセス＞
交通：ＪＲ横須賀線・鎌倉駅徒歩約35分
バス：鎌倉駅バス5番乗場
鎌23・24・36・浄明寺下車徒歩約3分
京急バス鎌倉駅発・十二所方面行き淨妙寺下車3分
駐車場：有料
住所：神奈川県鎌倉市浄明寺3－8－31
拝観：100円 9時～16時30分
電話：0467-22-2818
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