事後報告~出会い | 彼女はマッサージ小姐|いつか桜が咲く頃に・・・

事後報告~出会い

週末の夜の繁華街

深夜2時ごろ、よく行く飲み屋で適度に酔い、後は帰るだけだった

いつものタクシー乗り場に向かう途中、声をかけられた

「オニイサン マッサージ シナイカ?」

片言の日本語で声をかけてくる、よくある事だ。

いつもなら無視するのだが、なぜかその日は足を止めてしまった

見れば、可愛い子だ。
年も20歳と少しといったところか

金額を確認し、彼女の店に行くことにした。

薄暗く、マッサージベッドとカーテンで仕切られた安上がりな店舗

肉体的にも精神的にも疲れていた…
いや、好奇心と下心もあったと思う。

言われるがまま上半身を脱ぎ、彼女とのなんでもない会話を楽しみながらマッザージをしてもらう。

誤解して頂きたくないのだが、至って健全なマッサージである!

時折彼女は部屋を出て、他の女性店員と中国語で話をする

何を話しているのか全く分からない。
放置されている現実が虚しく感じられた

まぁ、こんなものか・・・

そう思いながらも、彼女との会話を楽しもうと30分延長することにした。

とりあえず、彼女の国の事・文化の事、日本に来た理由など
初めて接する中国という国の人に、誰もが聞くような質問していたと思う。

もちろん彼女も質問に慣れているのであろう、用意された答えかどうかは不明だったが、色々教えてくれた。

何となく、非日常がそこにはあった気がした。

その日から週に一度、非日常を受け入れる虜になっていった。

そう、マッサージという快感より、会話を楽しむために通うことになっていた。
気を使う彼女はマッサージをしようとするが、必要はなく会話だけで良いと言うと傍らに座り、時間が許す限り話をした。

彼女は昼と夜の仕事をしており、寝不足で接客する事もあった。

博愛主義者の俺は、1時間延長して寝かせて上げたりもした

出会ってから1年になろうとしていた時、ダメ元で日帰り旅行に誘ってみた。
下心ではなく、個人的にも行ってみたかった・・・

そして全てが始まりだした