デファクトスタンダード (de facto standard)

(Wikipediaより)

「事実上の標準」を指す用語である。de facto
ラテン語 で「作られたるが故の」を意味する。ディファクトスタンダードと表記することもある。


ISOJIS などの標準化機関等が定めた規格ではなく、
市場 における競争や広く採用された
結果として事実上標準化した基準」を指す。

デファクトスタンダードに対して、
国際標準化機関等により定められた
標準をデジュリ(デジューレ、デジュール、デジュア)スタンダード
(de jure standard) と呼ぶ。

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平たく言うと、たぶん、

商品の優劣ではなく、
どちらが先に市場(マーケット)を制したのか?

・・・という競争ですね。

もちろん技術や商品のレベル・機能に大差ない、
という前提が必要だと思いますが、

アラフォー世代から上の方々は
ご存知だと思いますが、

家庭用のビデオ規格 <VHSとベータ>が
良い例題になります。

VHSがデファクトスタンダードを取り、
ベータは気づくと市場から消えていました。
(いつの間にやら販売しなくなった、というのが
ニュースをあまり見ない私の感覚です)

とある本を読んだところ、
ビデオデッキ購入に大きな影響を与える
「レンタルビデオ屋」が日本に普及してきた頃、、

ビデオ購入時には、当然ながら、
レンタルビデオ屋で、VHSとベータ、
どちらの本数が多いか、を見るわけです。

見たいビデオがあっても、規格が違えば見れない。
少しでも多く楽しみたい欲求を持つのは、自然な流れ。

そのときに、VHSビデオの取扱数のほうが、少し多かった。
この事実を知ったら、VHSビデオとベータビデオ、
どちらを購入しますか? VHSですよね。

もちろん、好きな映画やジャンルのビデオが
ベータに多い、という方はベータ版ビデオデッキを
購入すると思いますが、

結果として、VHSの数が増えていったのです。

これは、商品の優劣というよりは、
周辺環境・状況が「市場に出回っている数」
が制する、という構図に変化したからですね。


最近の例では、

次世代DVD規格 <ブルーレイとHD>。

こちらは、ブルーレイが残ったのですが、
諸説ありますが、

・販売網の確立の差(販売店の数の差)
・ブルーレイ対応のプレステ3が、日本以外の16各国で販売
・ワーナーがブルーレイを専売化したこと

など、
やはり

将来の消費者を創造する「数」の競争

だったのではないか、と思います。


◆既成事実を先に作ってしまう。


デファクトスタンダードしちゃう、ってことは、
会社の事業内容や商品によりますが、
ひとつの考え方ですね。