最近、通勤時間帯がずれてやや空きぎみの電車に乗れるので通勤読書再開です。いきなり「皆月」なのですが、花村満月を読みたくなる時があるのです。彼の暴力的な描写もさることながら、人間の素直な感情が好きです。素直といっても、彼の素直な、普通の感情なのでしょうが、一見はおかしいと思われる短絡的な感情が結構好きなのかもしれません。


 この作品では、妻に逃げられた男と妻 そして妻の弟 その弟の幼馴染のヤクザ ソープ嬢が主な人物構成となるのですが、普段の生活では関わることが少ない業種の方々です。しかし、そのような世界を知らずとも楽しく読めてしまうのが花村満月の恐ろしさなのではないでしょうか。


 人間ってどんな世界に生きてもさほど違いはないのですねぇ・・・


著者: 花村 萬月
タイトル: 皆月