宮城県の給食で使用されている牛乳の放射線量について | Miraie for Children

宮城県の給食で使用されている牛乳の放射線量について

宮城県の給食で使用されている牛乳はメグミルク(みちのくミルク)、森永乳業、明治、古川乳業(給食用に限っては、みちのくミルクで製造)、山田乳業の5つの事業者から供給されています。
「放射線被曝から子どもを守る会」では、この5社の牛乳について、実際に学校給食に使用された牛乳や、市販品の牛乳を「小さき花 市民の放射能測定室SSS」のご協力により、放射線測定を行いました。

それにより、全メーカーの牛乳からセシウムが検出されているのを確認しています。
その結果に基づき、仙台市教育委員会健康教育課に対し、当面、セシウムが検出されている牛乳の供給停止を要望しています。
しかし、「牛乳供給を停止すると、カルシウム摂取ができなくなる」「一度牛乳の供給を停止すると、補助金が受けられなくなる」の2点を理由に、頑なに拒否を続けております。

11月に「放射線被曝から子どもを守る会」会員のお子さんの尿からセシウムが0.30ベクレル/kg検出されました。
お父さんと、お母さんからは検出されませんでしたので、昼食(給食)の影響が疑われるところです。
ちなみに、このお子さんは、7月まで牛乳を飲ませていたとのことです。
家では一切飲んでいないそうです。
また、12月には、幼児の尿から2ベクレル、1・5ベクレルのセシウムが検出されましたが、二人共12月はじめまで牛乳を飲み、給食を食べさせていたことを確認しています。

当会の調査によると、宮城県の給食で使用されている牛乳からは、昨年12月、5~18ベクレル/kgのセシウムが出ていることを確認しています。
同じ工場で製造された市販の牛乳から、20ベクレルを超えるものがあり、11月には、二本松市のNPO法人「チーム二本松」で、宮城県産牛乳から39ベクレル/kgが検出されたケースもあり、同等の汚染牛乳が児童・生徒の口に入った可能性も否定できません。
詳細の数値は「小さき花 市民の放射能測定室SSS」からのツイッター情報で公表されましたが、改めまして、当ブログでも公開させていただきます。

◎宮城県産の農林水産物の放射能測定結果(原乳・牛乳・米・牛肉・魚・きのこ類等)

カルシウム摂取は、昭和の初期でもないのですから、栄養士さんが工夫すれば他の食材で補えるはずですし、補助金の問題は、子どもたちには、何も関係がないはずです。
宮城県の牛乳から、セシウムが検出されている事実を直視してください。
知らずに、お子さんに牛乳を飲ませている親御さんがいらっしゃるならば、すぐにでも学校に申し出て、牛乳を止めて下さい。
仙台市と岩沼市の給食からは、あまり放射線が検出されていないことから、牛乳を止めるだけで、お子さんの内部被曝低減になりうると考えます。