≪第12話 人口減少 他箇所との比較で考えてみる≫
前回のブログでは、主な都道府県の人口減少が、
2010年から、2040年→2110年と、
どの様なステップで、どんな問題を含みながら、
進んで行くのかについて考えてみました。
もしこのまま何も手を打たないで進んだとすれば、
①全国平均 2010年/2110年対比33.5%の42,860(千人)
②最大人口減少の県・秋田県
2010年/2110年対比14%の148,817人と、
県が一つの中堅市と同じ位の大きさにまで縮小してしまいます。
③そして、我が千葉県は、
2010年/2110年対比34%の 2,119,741人まで縮小してしまいます。
ここまでに至るには、順番は多少前後するかも知れませんが、
以下の様な順で進んで行きます。
またここに、経済規模縮小の問題も絡んで来ます。
①少子高齢化が進む
↓
②特に地域人口の減少
↓
③高齢者の増大
↓
④医療・社会保障費の増大
↓
➄地域の財源の不足
↓
⑥更なる財源確保が必要だが、
生産年齢人口減のため、財政は更に苦しくなる。
また道路・下水等の公共財の劣化も進み、追い打ちをかける。
↓
⑦生産すれど、人口減のため国内では商品が売れない。
技術革新も遅れ海外勢との差が広がる。
更なる海外進出が必要になり、国内生産も減少する。
↓
⑧人口減により、都市部・地方部でも空き家が増える。
地方へのインフラ供給が追い付かなくなる。
そして、全国地価の大幅下落。
↓
⑨地方では若者が都市部に流出。
都市部では子どもを産みにくい環境にあり、
更に人口減少が進む。
↓
⑧地方消失の可能性
(2040年 全国896市町村消滅の可能性/日本創生会議)
このプロセスに何らかの手立てが必要になって来るのです。
その前に今回は、我が千葉県・松戸市と、
そして同じ千葉県内で、人口減が比較的ゆるく進む市を書き出して、
次にはどんな施策が効いて行くのかを考えて行きたいと思います。
①松戸市
◆2010年人口 ◆2040年人口 ◆対2010年比
484,454人 414,284人 86%
◆若年女性の減少率 ◆20~64歳に対する65歳以上人口の割合
-39.4% 0.8%
②柏市
◆2010年人口 ◆2040年人口 ◆対2010年比
404,012人 413,467人 102%
◆若年女性の減少率 ◆20~64歳に対する65歳以上人口の割合
-21% 0.4%
③流山市
◆2010年人口 ◆2040年人口 ◆対2010年比
163,984人 143,291人 87%
◆若年女性の減少率 ◆20~64歳に対する65歳以上人口の割合
-39.9% 0.6%
④成田市
◆2010年人口 ◆2040年人口 ◆対2010年比
128,933人 141,426人 110%
◆若年女性の減少率 ◆20~64歳に対する65歳以上人口の割合
-18.4% 0.4%
➄八千代市
◆2010年人口 ◆2040年人口 ◆対2010年比
189,781人 195,416人 103%
◆若年女性の減少率 ◆20~64歳に対する65歳以上人口の割合
-11.3% 0.6%
こんな風に、
更に自分の県の様に身近な場所に置き換えてみると、
その差とともに、なぜその様になるのか? も分かり、
対策のヒントも浮かんで来るのです。
《旅は心の洗濯》と言われます。
皆さんも、ぜひ旅に出かけてみてくださいね