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オシム氏 熱く語る「本田はミランのリーダーになれる」
スポニチアネックス 1月1日 11時42分配信
 【オシムの提言1】W杯イヤーに本田は輝く――。元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(72)が6月12日開幕のW杯ブラジル大会に向け、ザックジャパンについて熱く語った。ACミランへの移籍が決定している本田圭佑(27)については「活躍できない理由はない」と独特の言い回しで持てる能力と新天地での活躍に太鼓判。世界のサッカーを知り尽くす名将が日本へのアドバイス、そして、エールを惜しみなく送った。

 日本人としてはまれなタイプの選手だ。フィジカルが強く、キープ力がある。大きな相手にも勇敢に挑み、リスクを冒すことも知っている。意欲的で、FWもMFもできるという意味でポリバレントだし、シュート力がある。

 本田のACミランへの移籍がプラスかマイナスかといえばプラスに決まっている。本人も納得しているのだろう。ロシアリーグが12月から3月まで3カ月中断することだけを考えても真剣勝負の機会が増えた方がいい。

 ミランで活躍できることを期待している。活躍できないだろうと予想させる理由はない。素質的にはレギュラーはもちろん、チームのリーダーにもなれるだろう。仮に初めは試合に出られなくとも、学ぶべきことは多いだろう。

 ロシアからイタリアへ行っても、基本的には自分の自信のあるスタイルを貫けばよい。ロシアよりイタリアの方が厳しいが、日本人らしいストロングポイントを生かしていけばよい。プレースピードには不満がないでもないが、アグレッシブ(積極的)なプレー、アンビシャス(野心的)なチャレンジ精神、攻撃だけでなく、ボールを奪われた時のファーストディフェンダーとしての献身的な守備など、これまでの好調な時の本田を見せてくれればいい。

 自分の所属チームと代表の両方で準備をするわけだが、これまでのW杯と最も異なるのは、過半数が欧州でプレーしているということだ。

 これまでブラジルやアルゼンチンなど南米から多くの選手が欧州にやってきた。欧州で活躍することが、富と名誉を伴うステータスだった。その中に日本人選手も加わっているのだ。欧州行きがすなわち未来を約束してくれるものではないが、ここが4年前と大きく異なる点だ。

 チームのマネジメントという観点からは、多くの選手が日本ではないところでプレーしていることによる困難もあるが、ここではメリットを考えたい。

 ブラジル大会を制するのはフィジカルコンディションだろう。欧州のよいチームは、世界的なトレンドに沿って走力を鍛えている。そこで競争に勝ち、スタメンで出場することがW杯への準備につながる。

 ▽イビチャ・オシム 1941年5月6日、ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエボ生まれの72歳。ユーゴスラビア代表監督として、MFストイコビッチらを擁し90年W杯イタリア大会でベスト8。03年市原(現千葉)監督。W杯ドイツ大会後の06年に日本代表監督に就任も、07年11月に脳梗塞で倒れ退任した。

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最終更新: 1月1日 12時46分

スポニチアネックス

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日本サッカー協会は5日、埼玉県内のホテルで日本代表のW杯出場決定記者会見を行い、大仁邦彌会長、原博実技術委員長とともに、アルベルト・ザッケローニ監督と選手26人が出席した。

以下、会見後の選手コメント

●FW香川真司(マンチェスター・U)
―チームに個性の強い選手が必要ということだが、具体的には?
「プレイヤーとしてもそうだけど、人としての個性。今はどうしても日本代表は一人ひとりチームワークを大事にして『チームのために』とか、格好いい言い方ですよね。そういう考えを持った選手が多いのは確かだし、日本代表の特徴でもあるけど、そういう中で『自分が』とか『オレが』という強い気持ちを持った選手が増えていく必要があると思う。実際、それが(本田)圭佑くんなのかなと感じる。彼がいなくなったときに勝てていないのが現状だから。そういうところでの個性であったり、強さはもっともっと持っていかなければいけないと思う」
―新しい選手が必要?
「インパクトがある選手。新しい選手もそうだし、そういう刺激が代表にも必要。コンフェデはこのメンバーで行くと思うし、現状でどこまで行けるか楽しみだけど、W杯までには、そういう力が必要になってくる」
―本田依存ということも考えないといけない?
「どこかにそういう気持ちは持っていると思うし、もっとみんなが一人ひとり自立しないといけないのかなと。それはみんな感じているところだと思うので。やっぱり自分のためにW杯があると思う。僕自身もそう思っている。そのためにも勝ちたいし、活躍をしたい。自分のためにW杯に出るというのもあるので、そのためにも後悔はしたくないし、やらなければいけない立場にあると思っている。それをピッチの中とかで表現できればと思います」
―それでもブルガリア戦より、昨日は自由にできたのでは?
「もちろん、そういう感覚もあるけど、相手がオーストラリアだったし、コンフェデでどれだけできるか。チャレンジできることを楽しみにしていますし、コンフェデは今の自分の立場、現状を計る素晴らしい機会だと思う。自分のプレーを出して、どこまでできるかを楽しみにしています」
―チームの経験値が足りない?
「そうですね。実際にアウェーで勝てていないので。アウェーで戦う経験値は少ないので、コンフェデとか数少ないゲームでいかにこだわってやれるか。本当に強い気持ちを持って、W杯を決めたのでそこに集中してやっていきたい」
―個性が芽生えるためには海外での経験が必要?
「そんなこともないですけどね。一人ひとりがもっと出していくべきだと思うし、気を遣ってプレーしたりというのがあると思うので。もっと自分がこうだという表現、そういう強い気持ちが必要になってくると思う」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
「個人的には自分も単純にゴールを取れる選手。昨日もそう思ったし、左でいいコンビネーションで崩しても最後に中で決める選手がいなければ、そのコンビネーションも意味がない。(香川)真司とか(本田)圭佑とか(長友)佑都が絡んでシュートまで行けているわけではない。クロスでいいポジションにいれば、最後、フィニッシャーとしての能力を発揮できると思う。そういう頼りになるFW、ストライカーという部分を自分はこの1年で磨かなければいけない。献身性とか周りに言われていたとしても、それを越えるぐらいのストライカーとしてのイメージを植え付けられればなと思う。活躍だったり、自分が自信を身につければ、もっと違う貢献ができる。自分がこの代表の中でどこで地位を確立するかというところではまだまだ。FWだったら責任を持つべきかなと思っているし、そういう成長ができればいい」

●FW清武弘嗣(ニュルンベルク)
「みんなが言っていたようにもっとレベルアップしていかないといけない」
―個人的にレベルアップしなければいけないと感じていることは?
「(課題は)圭佑くんが言っていたように一人ひとり違うと思うし、決定力とか高いレベルでもできるようにならないといけない」
―昨日の試合は頭から行きたかった?
「僕が決めることではない。いつでも行けるように良い準備をしていきたい」
―次の試合もすぐあるが?
「監督はさっきのミーティングで『絶対に勝ちに行く』と言っていたし、1試合も気を抜ける試合はない。次もしっかり準備していきたい」
―これから長い代表での時間が続くが、技術以外で吸収したいものは?
「代表は常にいい刺激をもらえるし、そういう毎日を経験できることは成長につながると思う。吸収できることは吸収していきたい。自分で肌で感じながらやっていければいい」
―代表でのプレーについては?
「日本の国旗を背負って戦う責任感もある。これからももっともっと意識しながらやれればいい」
―チームのレベルアップのためにはロンドン世代の突き上げも必要だが?
「(ロンドン世代は)増えてきたと思うけど、自分たちがもっともっと突き上げていかないといけない。まだレベルアップしていかないといけない」

●MF本田圭佑(CSKAモスクワ)
―最後に活躍もできたが、W杯予選全体を終えての感想は?
「満足はしていないですけどね。合流したとき、試合に出たときは、最低限の結果が出せたような、ホッとしたような気持ちではいます」
―中2日という厳しい状況だったが?
「コンディション自体は良くなかったけど、その中でやれることはやったと思っています」
―意識していたことは?
「コンディションが悪かった分、守備とかでは貢献できなかったので、攻撃になったとき、オンザボールのときには唯一、周りとの違いを出せるんじゃないかなと思ってプレーしていました」
―リズムはつくれたが、相手の守備も堅かった?
「そうですね。向こうも良かったですね。GKのセーブも良かったし、最後のところでも前半、何本か体を張って止められるところがあったので。でも、こんなもんですよね。意外と固めて来るオーストラリア、なかなか手強かったですよ。逆にブラジルとやったときの方が、面白い攻撃ができるんじゃないかと思うくらい。相性とかもあると思う。もちろん、ブラジルとやるときは3失点、4失点する覚悟も持っておかないとダメなので。逆に3点くらい取るつもりでやらないと」
―会見では、個別に宿題を出していたが?
「与えるつもりはなかったけど、振られたので」
―本田選手自身の宿題は?
「たくさんありますね。やれることは限られているので、自分の強みを再確認しながら、そういう部分にフォーカスしていくということと、1日24時間しかない中で、その時間の割き方が、当然ながら世界で一番すごいチームにならないと。下馬評で言えば、僕らがジャイアントキリングを起こすことはない。その情熱、想いが実際の行動に表れないと、そのクオリティはピッチの上では証明できないんじゃないかなと思う」
―決定力の問題について、監督は昨日の会見でも掲げていたが?
「決定力というのは、どこも抱えている問題で、別に今、始まったことでもなければ、どこのチームもずっと抱えている問題なので。入るときは入るし、入らないときは入らない。大事なのは、そこに向かっていく姿勢、それを続けること。それが大事なところで出たりするので。そこは何も心配していないというか。逆に(昨日の試合で)心配なのは、点を取ろうとする気持ちが逆に強すぎるあまり、カウンターを食らい過ぎたこと。これは良い傾向でありながら、コンフェデ杯に関しては不安要素として残りましたね。ああいう形でカウンターをブラジル相手にやられると、先が思いやられるなと思いました。もちろん、ブラジルとやるときは戦い方が変わると思うので」
―コンフェデで強豪国と戦うが、テストしたいことは?
「テストじゃないんでね。しっかり勝ちに行くんで。それは揺るがないです。超強気でいきます」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―一夜明けた心境は?
「正直、ホッとしています。夜の試合でイラクが負けていたし、もし日本も負けていたら、寂しい形での決定になっていた。結果論だけど、最低限の結果を残せてよかった」
―昨日の夜はお祝いをした?
「シャンパンで乾杯しました。僕は1杯だけ。あまり好きじゃないので」
―会見は台本があった?
「いや、シナリオなしで、適当に選手を当ててくれと言われていた。おもしろいですね。それぞれの人間性が出るので。長友や(本田)圭佑みたいに熱い選手もいて、そういう選手に感化されることもあるし、今ちゃん(今野)のように周りを立てる選手もチームには必要。そういう意味でも本当にチームとしてのバランスが取れていると思う」
―麻也のギャグも?
「麻也は論外。記者の方たちだけですよ、笑っていたのは」
―会見も祝福ムードというより引き締まる感じだったが?
「大喜びする感じではないですね。自分たちは世界で勝つという大きな目標があるので。ただ、日本人っぽいなとは思いますね。喜び切れないのは。向こう(ドイツ)にいると、とにかく勝てば喜ぶので。日本人はそういうところで思慮深いというか、もっと喜んでいいんじゃないのかなとは思いますけど」
―長友みたいな選手は?
「ああいう選手も大事だけど、喜ぶときは喜ぶ柔軟性も大事かなと(苦笑)」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「これから整理して、自分が足りないと感じる部分もあるし、外から見ている人が感じる部分もあると思うので、それを代表スタッフ、チームの中でやっていければいいのかなと思う」
―コンフェデ杯で見えてくるものもある?
「そうですね。イタリア、メキシコはザックさんになって初めて対戦するチームだし、違った戦い方をしてくるチームと対戦して、いろいろと感じることがあると思う。予選を突破できれば、さらに2試合できるので。まずは予選で良い結果を出しながらやっていければと思います」
―若手が出てきた方が刺激はある?
「うーん。まあ、ザックさん次第なので。自分自身は自信を持ってプレーするだけだし、うまくいくときもあれば、うまくいかないときもあるけど、どの選手にも負けないように、常日頃やっているので。僕は僕自身の仕事に集中したいと思います」
―ボランチに後継者がいないと言われることについては?
「別に僕は何も(笑)。でも、良い選手はたくさんいると思う。使われていないだけで、どのタイミングで、どの選手が使われるか分からないけど、自分自身は常にピッチに立ちたいと思います」
―長友選手、本田選手はW杯優勝を前提で話していた。遠藤選手の目標は?
「基本的には全部の試合で勝ちたいと思っているので。長友の言っていることは、非常に共感を持てるし、そんな簡単なことでもないので。基本的には目の前のことに全力で取り組みたいと思っているし、W杯で必ず良い結果を出せると信じてやっていきたい」
―南アフリカから2年半は長かった?
「いや、普通ですね。特別、早かったとも思わないし、どちらかというとドイツから南アの方が早かった。ここから残り1年はあっという間だという気はするので、そこで自分自身がどれだけ鍛えられるか。早かろうが、ゆっくりだろうが、充実した日を過ごしたいですね」
―戦う舞台がJ2になっているが、代表のパフォーマンスに影響は感じたか?
「うーん、僕はあまりないような気がします。昨日とブルガリア戦と、2月の試合しか代表でしていないので、よく分からないというのが正直なところ。高い意識を本当に持ってやっていれば、問題ないと思うし、週1の試合がほとんどなので、自分の時間がつくれるというのは今までになかったこと。そういうところもいろいろと工夫してやっている」

●DF今野泰幸(G大阪)
「うれしさと、昨日勝てなかった悔しさと、もっとできるという気持ちで会見に出ました」
―「あこがれ」と言ったことについて本田選手がそれではいけないと言っていたが?
「でも、素直にやっぱりうれしいし、ビッグクラブでプレーしているのは僕らの誇りでもあるし、学ぶことも多い。僕は素直な気持ちです。そういう選手がたくさん出てきてほしいし、応援しがいもあるし」
―昨日のパフォーマンスは素晴らしかった。
「ケーヒルは相当警戒していた。今回、怖い選手については映像も相当見たし、自分はケーヒルさえ抑えれば勝てるというくらいの気持ちで試合に入った。流れの中でのマークは臨機応変だったけど、セットプレーではケーヒルをマークしていた。怖さ、恐怖心はありました」
―今回の分析は特に詳細にやった?
「普段から相手のことを研究して、相手の弱点を突くことや、相手の特徴を把握することはやっているけど、今回は時間もあったし、結構細かくやりました。(セットプレーの)マークはスタッフが決めます。明らかにおかしいと思うときは選手の方から言うこともあるけど、基本的にはスタッフが決めています」
―4年前も今回と同様に最速でW杯を決めたが、1年後のW杯では守備的に戦わざるを得なくなった。今の攻撃的なチームスタイルのままでW杯に臨むには何が必要?
「うーん、結果を出し続けるしかないですよね。負けが続いたりすると自分たちの自信が揺らいだりする」
―チーム内で個々の主張はすごい?
「要求は高いですよ。僕がいいと思っているパスでもすごい言われたりしますから」
―今回、3-4-3をブルガリア戦のあのタイミングでやったのを見て、監督はすごいチャレンジャーだと感じた?
「でも、たぶんオーストラリア対策でもあったと思いますよ。オーストラリアは高さもあるので、ケーヒルとケネディが2トップできたとき、最後の何分かを3バックにするという考えもあったと思う。どうしても僕と麻也だと、高さに心配があったと思う。だから、3バックというのを聞いたときはショックでしたけどね。やっぱり高さを不安視されているんだなと思って」
―3-4-3は攻撃面だけではなく、守備対策でもある?
「奇襲というのも必要になってくると思う。試合の中でシステムを変えたりしていくのは必要になると思う」
ー本田選手に「あこがれはだめだ」と言われたことについては?
「僕もそう思っていますよ。あこがれているだけじゃなく、必死に追いついて、食らいついていく。その人たちの要求に応じられるようにというのは感じているので、素直に受け止めています」
―攻撃では決定力不足も指摘されているが?
「(日本は)技術的にもあると思う。昨日の前線の顔触れを見てもすごかったし、あの崩しをされたら自分も嫌だなと思う崩しがすごく多かった。あれを世界相手にもやれば、絶対に崩せると思う。そういう感じがした」
―ブラジルには昨年やられているが?
「カウンターで仕留められた印象がある。攻撃面ですよね。攻撃面でいいところにまでは行くんけど、最後、シュートは打てないというのがすごく多かったイメージがある。ブラジルは最後がすごく堅かったから、もっともっと攻撃陣がいい攻撃ができるように、自分たちもいいパスを出していきたいし、いいパスさえ供給できれば、今の前線だったらブラジル相手でも崩せると僕は信じている。そういうことを意識していきたい」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
「あのままじゃ世界のチームと戦えるとは思えない。レベルアップしていきたい」
―個のレベルアップが必要?
「僕自身も思っているし、みんなもそう思っていると思う。組織はもちろん大事だけど、代表の時間は少ないので、各々がチームで個をどれだけ上げられるかが重要なポイントになってくる。他の国の選手たちもレベルアップしている中で、それよりも速いペースでレベルアップしていかなければいけない。そこは一人ひとりが成長してやっていくしかない」
―W杯予選を経験して、勝ち抜いたことについては?
「個人的には初めての状況だったので、はじめは手探りの状況だった。そんなに感じなかったけど、終盤は厳しい戦いが続いたし、楽には勝てないなと実感しました。これからはさらにハードルが高くなってくると思う。本大会に出ることが義務みたいなものになって、グループリーグを突破することが義務になってくる中で日本のサッカーが成長していくと思う。選手らが一歩一歩やっていくしかない」
―ロンドン、コンフェデ、W杯と駆け上がっていくが?
「プレミアもそうだし、オリンピックもそうだけど、レベルが高くなればなるほど、ワンプレーワンプレーが重要になってくる。上に行けば行くほど何をやらなけばいけないかは頭の中では分かっているけど、そこをピッチでどれだけ表現できるかは僕次第だし、チーム次第なので。そういうチャンスがコンフェデ、W杯と続くので、今まで形にできなかったことを表現したいと思います」
―ロンドンから積み上げてきた実感は?
「何かしらあると思うけど、今までずっとプレーし続けてきたので、振り返ることができていない。コンフェデはそういう意味ではテストというか、そこでできたことが1年で培ったものだと思うし、できなかったことは課題として残ると思うので、すごく楽しみにしています」
―本田選手から要求されることは?
「プレーをどうこうしてほしいというのはよく言われる。どうやってビルドアップしてほしいとか。僕と本田さんはそこで関わりが深い。僕が良いボールを出せればチャンスにつながる。そこは意識しています」

●DF内田篤人(シャルケ)
―コンフェデ杯の目標は?
「やっぱり勝つことが大事だからね」
―本当はオフだけど、メンタルが難しい?
「いやいやいや。難しいなんて言えないでしょ(笑)。記者さんがこんなにいるのに。26人から23人に絞られるのに、行きたくても行けない人がいるのに、オフとか言えないでしょ。ダメですよ」
―コンフェデではどんなプレーを?
「ある程度がっつりやって、勝てないような相手には、変な話、ごまかしも必要だと思う。きれいごとじゃないから。勝つためには。変な話、試合が壊れても良いから、勝ちに持っていく的なね。表現と考えがはっきりしていないから、口でははっきり言えないけど」
―現実的な戦い方をするということ?
「まあ、そういうことですよね。自分たちのサッカーができない時間もあるし、削り合いになっても、0-0で終われば、0-1で負けるよりいい」
―ポーランドでやったブラジル戦は、自分たちの時間もあったが、0-4だった。
「あの試合はチャレンジという意識が強かったと思うし、今回もそう。ただ、口では簡単に言えるけどね」

●GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
―アジア杯以来、選手の入れ替わりが少ないが?
「でも、新しい選手が呼ばれていないわけでないですから。試合に出ていないわけでもないし、監督は新しい選手を呼んだときも使い方を考えていると思います。キヨ(清武)が最初に呼ばれて出たときも、マスコミには持ち上げられていたけど、次も途中出場で使っていた。そういうところはチームのバランスを考えていると思う」
―チーム内の競争は?
「常にチームには競争がある。10年のW杯を見ても自分がそうでしたから。チームがW杯で上に行くには、常に同じ選手が出ているのではなく、だれが出ても同じような戦いができるか。それには試合に出ている、出ていないではなく、一人ひとりが高い意識を持っているべき。会見で(長友)佑都や本田が言っていたように、高い意識を持っている選手がいるし、その気持ちは僕も同じ。目指しているものも変わらない。それを表に出すか、内に秘めているかだと思う。一人ひとりが高い意識を持っていることはこのチームの強みだし、それをしっかり口にする選手がいる。僕の中でもブラジルW杯は通過点でしかない。シュウォーツァーは40歳であのパフォーマンスだし、ナラさん(楢崎正剛)やヨシカツさん(川口能活)もJリーグでずっとやっていますから」
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本田が変えたザックジャパン

http://web.gekisaka.jp/395587_119809_fl

[6.4 W杯アジア最終予選 日本1-1オーストラリア 埼玉]

 どれほど大きな期待を受けても、どれほど重いプレッシャーを受けても、背番号4にはそれをプラスの力にする技術とフィジカルとメンタルがあった。

 MF本田圭佑 (CSKAモスクワ)は帰国翌日、しかもロシア杯決勝から中2日という強行スケジュールもなんの、90分を通じて100%の力を発揮したどころか、チーム全体をガラリと変える存在感を見せつけた。

 4-2-3-1のトップ下で先発すると、強靱な体を生かして ボールをキープし、FW香川真司 (マンチェスター・U)とのコンビネーションでシュートチャンスを創り出していく。3度あった直接FKは“不発”に終わったが、決して簡単にボールを失わない無類のキープ力と展開力でチームを引っ張った。

 自らゴールを狙う場面も多かった。シュート数7本は両チームを通じてダントツ。前半は落ち着いてボールを回す流れだったが、勝負に出た後半に7本中6本を集中させてゴールを奪いに行った。

 引き分けも見えかけた後半36分に先制点を奪われるという大ピンチでも、チーム全体が最後まで得点できると信じてファイトし続けられたのは、本田がピッチにいたからという面が大きかった。

 そして迎えた後半44分。本田のクロスを跳ね返そうとしたDFマッケイがハンドの反則を取られ、日本にPKが与えられた。この日7本目のシュート。本田は冷静に左足を振り抜き、大胆にもど真ん中にボールを蹴り込んだ。

 DF長友佑都 (インテル)は「圭佑なら(PKを)決めると思っていた。何の心配もなかった。蹴ったのは真ん中。それがメンタルを物語っている」と絶賛。DF今野泰幸 (G大阪)は「(本田が入ると)デカい。落ち着くし、相手も取りにいきたくてもいけないみたいな感じだった」と言う。

 香川でさえ「圭佑くんはこういうところで違いを生み出す。予選を通じて存在が大きかった」と脱帽したが、奇遇なことにオーストラリアのオジェック監督も香川と同じ言葉を口にした。「ホンダはピッチにいるとき、常に違いを生む。そういう質の選手だから、彼はいるだけでチームに違いをつくる」

 圧倒的存在感を放つ男が、埼玉スタジアムで生ける伝説の域に入る大仕事をやってのけ、ザックジャパンに世界の頂点へ挑戦するための息を吹き込んだ。

(取材・文 矢内由美子)