【産経抄】偏りに対する感度 12月3日 | みおボード

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小紙大阪版夕刊の1面のコラム「湊町365」はきのう、今年の「新語・流行語大賞」を取り上げていた。

年間大賞に選ばれた、「集団的自衛権」と「ダメよ~ダメダメ」を並べると、どっかの政党のスローガンみたいだ、というのである。

確かに、今年の世相を反映し、話題になった言葉を選ぶというより、安倍政権への批判を優先しているようだ。

 昨年の候補語を見たときも、同じような違和感を覚えたのを思い出す。

「アベノミクス」とともに、これを揶揄(やゆ)する「アホノミクス」がまぎれ込んでいた。
とても流行したとはいえない言葉だけに、選考委員の「反安倍」の意思を強く感じたものだ。

 おとといの与野党8党首による討論会で、安倍晋三首相が、「椿発言」について触れていた。

「非自民政権が生まれるように報道せよ、と指示した」。平成5年、テレビ朝日の報道局長だった椿貞良氏の発言を小紙がすっぱ抜き、大騒ぎになった問題である。

 公正、中立を装いながら、特定の主張や認識に世論を誘導するメディアの偏向報道は、今も後を絶たない。
朝日新聞の「慰安婦」と「吉田調書」の報道をめぐる問題も、果たして「誤報」で片付けていいのか、大きな疑問が残っている。

 衆院選がきのう公示され、選挙戦が本格的に始まった。小紙を含めたメディアの報道も、一段と熱を帯びることになる。

幸いにもわが国は、近隣のどこかの国と違って、報道の自由が保障されている。
権力を批判するのは一切まかりならんとばかりに、名誉毀損(きそん)で裁判にかけられることもない。

それだけ有権者には、高い能力が求められる。
新聞の社説からワイドショーの司会者の言動まで、悪質な偏(かたよ)りが潜んでいないか、嗅ぎ取る能力である。