母を迎えに行った日、台所の蛍光灯が点滅していた。

 

「夕べから、急にパカパカしだしたんよ。」

 

母を施設に送り届ける今日、私の愛車のバッテリーがあがってしまった。

 

あ~、これ、心配してるね。

 

「おい、おかあさんは大丈夫か?」

 

13年前に亡くなった父の声が聞こえた気がした。

 

もしかしたら、置いていかれるのが寂しくて、

 

「わしも連れて行ってくれ。」

 

という主張だったのかも。

 

大丈夫、ちゃんと位牌は新しい母の部屋においたから 。

 

混乱するであろう母のこと、見守ってあげてね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いろいろありましたが、本日母89歳、軽費老人ホームに入居しました。

 

今までとは違った形での介護が始まります。

 

なによりほっとしたのは距離の問題。

 

車で急いで4時間から、10分に短縮されました。

 

あとは、すこしずつでもいいから新しい環境に馴染んでくれることを祈るのみです。