■「正しく決める力」読了 | 飛行機が好きな美濃焼エバンジェリストのBlog

■「正しく決める力」読了

さて、先日触発されて購入した「正しく決める力」読了しました。

正しく決める力

第1章では、トレードオフについて考えさせられましたが、(前回エントリーへのリンク)この本全体としては、
「悩むのではなく考える」
ということについて、深く考えさせられました。

そして、考えるためのフレームワークを

1.前提(一番大事なこと)
2.大戦略
3.効用・中目標
4.手段・ツール

という4段階にまとめてある事がポイントです。

以前インターンをやっていたマイクロソフトでは、「GOSTa」というフレームワークを体得しましたが、今回の本では、ビジネスだけにとどまらず、日常生活のあらゆる意志決定に使えるフレームワークを手に入れることができたと思います。

上記4段階のフレームワークの中で、最も大切なことは、「1」の前提(一番大事なこと)。

ここが狂うと、以下2段階目、3段階目が全て狂ってきます。

よく、ビジネス本などでは、戦略、戦略と、戦略が一番大事というような事を書かれていることが多いですが、「そもそも、それって前提が合ってるの?」というパターンに陥ることも多々ありますよね。
だからこそ、前提となる「一番大事なこと」が重要かつ本質的なことになります。

心に残った言葉の一つに

「大事なことを差ではなく重さで決める」

という言葉がありました。

何かを決める時、AとBとではどっちが良いだろう?というように相対評価で決めてしまうことが多いですが、絶対評価をすることこそが、「正しく決める」ことの第一歩になるという記述には、特に共感しました。

そのためには、前のエントリーにも書きましたが、自分なりの判断基準・価値を感じることを、自分でちゃんと理解しておくことが大事なんだと、繰り返し感じさせられました。

1,決断は絶対評価で。
2,絶対評価で決めた後は、捨てることを恐れないこと。
(それらを実行するためのフレームワークが先の4段階の考え方)
3,悩むのではなく構造化して考える

その3点をこれから意識していきたいと思います。

P.S.
この本は、自分自身の事を決めるためにも使えますが、組織としての意志決定、会議の際の意志決定にも使えるTipsも書かれています。
いろいろな面で役に立ちそうな本です。

P.S.2
「あることが下手な人が上手になるには1つの基礎を学んで繰り返し、繰り返し練習すること」
「練習より学習が簡単だから学んだ技をきちんと練習せずに次の新しい技に走ってしまう」

という言葉に、かなりドキッとさせられました。

せっかく学んだ今回のフレームワークを基礎として体得したいと思います。
そして、結果が出ない時は「アヒル曲線」を思い出そうと思います。