杉並区は科学館を廃止する計画~自公民等の大会派が区長提案全てに賛成してバックアップ | 活動ブログ

杉並区は科学館を廃止する計画~自公民等の大会派が区長提案全てに賛成してバックアップ

杉並区は、区民に丁寧な説明をすることなく、区議会でしっかりと議論すること


もなく、杉並区立科学館を廃止しようとしています。


現状、自民党、公明党、民主党などの大会派は区長の提案を全て賛成してい


ますが、http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/pdf/2015/giinbetu27-01.pdf


選挙後の区議会においても大会派が区長提出議案を全て賛成することを前提


に、杉並区立科学館を廃止しようとしています。


3月12日の意見開陳では、


科学館に関する区の問題点等を述べさせて頂きましたが、


http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod_iinkai/27-yosan/270312.htm


3月10日の予算特別委員会では、


公明党の島田議員と杉並区役所による茶番劇が繰り広げられました。


http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod_iinkai/27-yosan/270310.htm


この茶番劇に対する科学館内部からの声が以下の通りです。


『しかし、区議会って、どうしてこう茶番劇に終始しているのか。公明党議員の質問と役所側の答弁、出来上がっている台本を読んでいるだけとはいえ、これを聴いた区民は間違いなく素晴らしい計画だと思うだろう。
はるばる名寄から移動天文車の誘致(Sさん、ごめんなさい)、バスでの移動が不要の出前授業(しかも全学校、悉皆で断われない、というのがすごい、いや、怖い)は、移動時間がないからきめ細かな指導が可能。同じく学校に居ながらも宇宙の果てまで旅することができる、デジタル型モバイルプラネタリウム!(同じく友達の皆さん、ごめんなさい)科学館が無くなることで、杉並の教育は充実、発展していくのです!...

…と教育行政担当者の方々は申しておりました。
いや、教育長に言わせると、科学館は無くなるんじゃない、そうですよ。』


もう少し追加のフリートーク…

『教育・普及・研究を仕事としてきた者の立場で、これまで6つの学協会を通じ意見要望を出させてもらったのですが、区は聴く耳を持ちません。まぁそれも自治体が決め議会=区民が承認したのなら仕方ないことでしょう。


しかし、先日の公明党議員とのやりとりを聞くと、古屋さん同様腹立たしく、呆れ果てる。
「準備のほどは、よろしいでしょうか?」「万端整っています」
条例違反の確信犯であることを議会がとがめない。たとえ4月に条例廃止を決めても、時すでに遅いことを認識しているのだろうか?
議会が認めていない区費を使い、職員は承認されていない仕事を行い、それが27年度末まで続くのだ。
わたしは今回の問題が起きるまで、どちらかと言えば政治に無関心だったが、こんな自治体経営が当たり前なのだろうか?

4月以降、区はこの施設がまだ閉館していないことの言い訳として、貸部屋事業と展示の公開を継続する予定だ。(もっとも、過去に貸部屋事業を科学館機能のトップとする条例改正を行った時点で、この区の品格が問われるべきだったのだが…)
機能を移転すると称して、条例に規定する学校教育と社会教育の両翼を剥ぎ、必要な職員を配置しないことが違反行為なのですよ、とわたしはメールや口頭で何度言ったことか。解説員やサポート職員がいない幽霊館!そんな姿は見たくもない。』


さらに、科学館内部からの声があります。


『杉並区立科学館について

施設としては来年度末まで存続するものの、この3月末で実質的に閉館となる杉並区立科学館。
一昨年の9月に唐突に廃止を検討、11月には廃止を決定というまるで意味のわからない廃止スケジュールが区のトップによって強行されました。
廃止の理由としては、...
1 他の施設にも理由とされた老朽化。
今後、建設から50年以上となる施設が続出し、区の財政を圧迫する。
計画的に建て替えをしていけばいいことでは?
2 利用者は横ばい。増える見込みは無い。
主たる利用者は区立小中学校の児童生徒。少子化が叫ばれて久しいが、その中で横ばいということは、むしろ利用者が増えていることを意味する。
3 学校の理科室の設備が整い、科学館の実験室の必要性が低下。
学校の理科室に生物、化学、地質、物理に特化した実験室が完備させれてますか?さらに仮設のプラネタリウムが素晴らしいと教育報で絶賛。本設の方がいいに決まってる。
その他にも、各学校に設置するのは無理な流水実験場や解剖に必要な機材の整備、顕微鏡の整備とかを全ての学校できちんとやるのは無理でしょう。
あと移動教室で行くために学校から移動する時間が無くなるから効率的というでっち上げ。
移動時間があるからこそ、効率的なカリキュラムを組んで、学年に応じて効果的な学習を提供してきたし、文科省も博物館や科学館と連携して効果的な学習を推進するように助言している。
さらに言えば、文科省の学習指導要領は最低限の指導内容を記しており、発展的な指導は委ねるというスタンス。そこをやっていたのが杉並区立科学館。
一般区民には馴染みの薄い施設だけど、未来を担う子どもたちには絶対必要な施設。
それを潰す区当局と区議会。
尋常ではない。』


杉並区立科学館の流水実験場。
侵食と堆積を間近で観察することができ、そのメカニズム
を深く理解することができます。
映像では決して体験出来ない実験設備です。ー 場所: 杉並区立科学館


http://bylines.news.yahoo.co.jp/hidehikoagata/20140227-00033074/