勝利の意味 | サッカー民間強化委員会!(非公認)

サッカー民間強化委員会!(非公認)

サッカー日本代表やJリーグについて、勝手に「民間強化委員会」を名乗ってうだうだ言うブログです

:::注意:::
今日の記事はワールドカップで初のアウェイ勝利を収めた日本代表に対する苦言です。
勝利に盛り上がっていて、それに浸っていたい方はご遠慮いただいたほうが不機嫌にならずに済むと思いますよ・・・




日本対カメルーン。結果に対し、各国の反応はさまざまで、サプライズと共に素直にワールドカップのジャイアントキリングに興奮するメディアと、その内容のお粗末さに「これが最後の幸運な試合」と表現するメディアあり。
グループ突破の可能性に関しては、次節でカメルーンがデンマークに勝ったりするとかなり確立が高いかと。
つまり、カメルーンは勝ち点3を取るが、最終節のオランダ戦で敗戦する可能性が高いと思えるので、最終的に勝ち点3。日本はオランダ戦に負けても、最終節で突破の可能性のほぼないデンマークと対戦するという有利な状況が生まれます。ま、非常に楽観的な考えですが・・・


さて、今回の勝利は正直なところ、短期的にはJリーグの灯を消すことなく済んだという意味ではそれなりの意味がありますが、心配なのはこれで監督の育成方針が肯定的に捉えられてしまうのではないかという事。さらに協会の監督選定のつたなさや解任判断のまずさという問題が棚上げされ、なにも解決されないままに次の4年を過ごさねばならないのではないか、という心配が残ったことです。

確かにアウェイの大会の初勝利に意味が無いとは言いません、しかしそのサッカーは戦術的には結果をだせましたが、はたして今後日本がとるべき方向を示していたのか、あるいは日本のめざすサッカーだったのか・・・
結果として勝利の意味は、現時点での回答であって、この守備しまくって1発にかけるサッカーを今後もしていくのかと問われると、決してそうではないはず。そもそもそういうサッカーを目指していたのではないはず・・・
ならば、結果としてこの勝利に意味はあるのかと問われれば、それはあるのでしょうが、こと日本サッカーの将来につながる内容かと問われれば、その答えは自ずと首を傾げるしかありません。
対カメルーン戦の評価が海外メディアで必ずしも高くないのは、そういう意味であったろうと思います。

日本は、前回の大会後も体力が劣っていたとか、いい加減としか思えないマッチリポートでお茶を濁して本質を避けていたように思います。今度は勝利したからこそ、じっくりと分析し、日本がどのようなサッカーをしていくのかを決め、それを実現できる監督をえらんで欲しいものです。

「日本のことを知っている」とかいう意味不明な理由で監督を選んではいけません。ビエルサがチリのことをよく知っていたでしょうか、エリクソンがコートジボワールのことをよく知っていたでしょうか、ヒディンクは韓国に精通していたのでしょうか・・・

『ジャパンはなぜ負けるのか』という本でも指摘されていますが、誤解を恐れずに言えば、日本も欧州式組織サッカーを本格的に導入すべきだと思います。もちろんオシム翁が実現してくれようとしてはいましたが、病に倒れ道半ば・・・

原さん、有名どころに声かけるのはいいけど、きちんと方針きめてからの方がいいと思いますけど・・・