今日、彼が帰ってから、クゥのこと、どうしようか・・・話しましたが
結局、結論は出ませんでした。
そりゃそうだよ。
おとといまで普通に一緒に生活していたのに、
こんなすぐに決められるわけないよね。
症状も、痙攣してるとかゼエゼエしてるとかじゃなくて
見た目には、ダルそうにしているだけで・・・
あまり変わりはないのに
結論は出ないけど、今日の夕方に一緒に来ますって言ってあったので
そして彼自身も、先生から直接話を聞きたいし、ってことで
一緒に病院へ行きました。
病院で、クゥと長い時間面会をさせてもらい。
病院の診療時間が終わってだいぶたってから、院長先生が来ました。
(昼間話を聞いたのは、たぶん院長先生の奥様)
院長先生が話し出します。
とても、長い長いお話です。
ひとつだけ言える事は、今、この子はまだ生きています。
ということ
そしてさらに。
驚くべき展開が待っていました。
今日の昼間に、私と母(偶然にもこちらに遊びに来てくれていた)が病院で話を聞いた時点では
助かる見込みはないと医師にハッキリ言われたのです。
治療方法もないと。
選択肢は、安楽死か、衰弱していくのを近くで見続けるか
それ以外は選べないようなお話でした。
しかし。
今日の昼間に、私たちが病院から帰ったあと、
病院に薬屋さんが来たそうです。
先生が、その薬屋さんに、「今、こんな猫を預かっている」って話をしたらしい。
そしたら、薬屋さんが「こんな薬がありますよ」って、ある薬を紹介してくれたそうです
それは人間のC型肝炎に用いられる薬で、「インターフェロン」という薬の、猫用。
「インターキャット」というお薬らしいです。
ウイルス性の疾患の治療に用いられるお薬。
ただ、完治した例はわずか1例しかありません。
その猫も、成猫でまだ体力のあった猫だそうで
うちのクゥは子猫で、状態もかなり今悪い状態。
助かる可能性は、とても低い。
ただの、延命治療になるかもしれない。
それでも、1%でも可能性があるのなら。
薬屋さんは、私たちが望むなら、本来高いお薬だけど、
病院に無償で提供しましょうと言ってくれているらしいです。
この治療をしたほうが飼い主にも負担が少なくなるし、ということで
院長先生がすすめてくださいました。
院長先生も、安楽死には反対意見で、
病院で飼い主側から治療を断念されたペットたちを預かったり
捨て猫とかを預かって、先生のおうちでたくさん飼っているそうで
命に対して、ものすごく温かい愛情を持った先生でした。
とても親身になって話をしてくれました。
「安楽死なんて選べないでしょう、
この小さな子が一生懸命、生きようと頑張っているのだから。
可能性がゼロではないのに、それを摘み取ってはいけないと思う」
という先生の言葉が心にしみて。
私たちは、先生からもらった提案・・・
その薬を投与する治療をしてもらうことに決め。
先生に、すべてをお任せすることに決めました。
もちろん、覚悟はしていなければなりません。
いつどうなるか。わかりません。
状況は、変わっていません。
でも、治療という手段が増えたことで、一筋の希望の光があります。
これからは、クゥの頑張り次第。
私は、安楽死なんて絶対に嫌でした。
まだ生きているのに、信頼してくれていたクゥの命を私たちが奪うのは
たえられないことだったし。
何もしてやれずに、弱っていく姿をみていく自信も、なかった。
人生にはこういう選択がまたやってくるとわかっていても、
今、それを選ぶことはできなかった。
最高の、選択肢が与えられたと思っています。
最善の選択だったと思います。
先生も言っていました。
この子が私たちに与えてくれたものを、かえしてあげなきゃって・・・
最大限、できることをしてあげたい。
先生、よろしくお願いします。