旧車のブレーキ…そして、セーフティレバーとギドネットレバー… | サイド7に単身赴任…

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サイド7から…MSやら鉄道模型…パソコンに…飛行機…
古いクルマのお話しをいろいろと…と…言いながら…
クルマのお話し…していません…そのうちしようと思いつつ…
今度は…自転車のお話し…ばかり…です…。

改めて紹介する必要はない…かも知れませんが、

毎日のように乗っているフジ・フェザーコンポは、
初期型…恐らく1970年代後期の古い自転車なモノですから…、
フレームは全てハイテン鋼、車重は15kg…当時は軽い方…なんでしょうね。
前後ともに26インチ1-1/2サイズのタイヤを履き、
フロント2段、リア5段の10段変速…これも当時は標準的な仕様。

サイド7に単身赴任-現在のフジ・フェザーコンポ。

クラシカルというより、元々古い…クラシックな自転車…でしたね。
毎日乗っているとつい…忘れていました…( ̄_ ̄ i)。

もう一台の…ブリヂストン・RADACも1986年製…、
フレームはメイン部分、大三角部がアルミ合金で、シートスティ&チェーンスティがクロモリ製という、
特殊接着剤接合のハイブリットフレーム…車重はフルフェンダー装着で12kg強。
前後700X25Cサイズのタイヤを履く…フロント2段、リア6段の12段変速という仕様。

サイド7に単身赴任-ブリヂストンRADAC

どちらも30年以上…20年以上と、結構な年月が経っている車輌…です。

両車ともに、
毎日の通勤に使う為…晴天はもちろん雨天やその他の悪天候にも対応し、
リムダイナモのライトユニットとフルフェンダーを装備しています。

ハンドル周りでは、
ステムは、今主流のオーバーサイズのアヘッドではなく、細い1インチのスレッドステム…。

ハンドルはランドナーバー。
ロードなどで使われているドロップハンドル…真っ直ぐなマースバーとはちょっと違う形状…。
正面から見ると、怒り肩で、ドロップ部分はハの字に拡がったものが取り付けられています。

サイド7に単身赴任-ガンバル…フジ・フェザーコンポ。

サイド7に単身赴任-復活RADACその二

そんな古い自転車ですが…走る、曲がるまでは、何も問題なく…満足できる性能を持っています。

少し気になるのは…ブレーキ。
フジ・フェザーコンポは、センタープル・ワイヤー式のキャリパーブレーキ。

サイド7に単身赴任-ブレーキもこの通り。

ブリヂストン・RADACは、サイドプル・シングルピボッド式のキャリパーブレーキ。
ブレーキ本体の仕様は少し違えど…どちらもキャリパーブレーキ。

サイド7に単身赴任-リアフェンダーとブレーキ。

利きについては…違う構造なのに、どちらも同じような利き具合…、
一応、両方とも定められている性能…時速約10km/hで3m以内に停止できる…はクリアしています。

使用しているブレーキパッドが同じロードの汎用…だからという訳ではないと思いますが…、
何故か同じような感じ…強いていえば、フジ・フェザーコンポの方がジワッと若干マイルドな利き具合。

そして…、
そのブレーキを制御する為のブレーキレバーもシンプルなうえに上部からワイヤーがニョッキリ生えたタイプ。
ブレーキレバーは細かい形状は違いますが、両車同じメーカー…ダイアコンペ製のもの。
更に追加装備として、前後ブレーキレバー内側の横へ、セーフティレバーを取り付けています。

このブレーキレバー、最初は違うタイプのモノを採用しようと思っていました。
それがコレ…。

サイド7に単身赴任-ギドネットレバー
一般にはギドネットレバーと呼ばれるハンドルの中央…ステムのすぐ横で固定して、
ハンドルの両端へ向かって延びているブレーキレバー。

以前…20年ほど前、マウンテンバイクが流行った時に乗っていた自転車…、
前後ハード…サスペンション無しのリジットフォーク&スティ、オーバーサイズのパイプで組んだ、
ワンオフ製作のオーダーフレームのマウンテンバイクで似たようなブレーキレバーを使用していました。

当時、そのマウンテンバイクのハンドル部分は、ハンドルバーエンドを取り付けブルホーン形状にして、
ブレーキレバーには、ブレーキエクステンションを使い延長させて使用していました。
そんな風に、ブレーキレバーを同じような形状にして使っていたので、
これなら使えるかな…ちょうど良いなと思い…ランドナーでも使おうと考えたのですが…。

知り合いでたまたま…、
ドロップのマースバーに、このギドネットレバーを使っている方がいたので話しを聞いてみると…、
ブレーキがしっかりと利くブレーキユニットなら良いんじゃない…とのこと、
ちょっと乗らせてもらうと…確かに良く利くブレーキ…なのですが、高速の巡航時に問題が…。

それは…ドロップ部分、俗に言う下ハンだとブレーキを掛けられない事に気付きました。
自分は、巡航時、ブレーキのブラケット部分か下ハンなので…これはちょっと不便な問題です。
それに、バーレストも必要…追加するモノが多いなぁとも思いました。

また、手前の部分、
バーハンドルのようにステムの横の部分を握って走行…乗っている時、ブレーキを掛ける分には、
利きもほどほどに良く、確実で結構良い感じなのですが、
その先のドロップ部分でブレーキレバーを握ると…テコの原理で利きがシビア…。
ちょっと軽く握ったつもりでもグンッとブレーキが利いてしまう事があったので、
急ブレーキ時などの突然のブレーキングはちょっと気を付ける事と、コツがいるなと感じたのです。

しかも…何となく…なのかも知れませんが、
長く延びたブレーキレバーの先の方は…利きがフニャッとしているような…、
ブレーキレバー全体がしなっているような、若干、剛性感の不安感がありました…。

…ウゥ~ン…ギドネットレバーって以外と不便、剛性感が何だか頼りないかなぁ…と感じてしまいました。
自分だと…ステム横の部分を握って走行する事は…あまりしないし…、
このブレーキの利きは…慣れれば良いのですが、ちょっと気になります。

それが気になり、結局、元々取り付けられていたセーフティレバーを使う事になるのです…。

サイド7に単身赴任-セーフティレバー

こちら…セーフティレバーの取り付け…構造は、ドロップハンドル用のブレーキレバーを使用するのですが、
一度、通常のドロップ用ブレーキレバーを分解して、中のブレーキレバー固定・支点用のシャフトを
セーフティレバー専用の長く、セーフティレバーをボルト固定できるモノへ交換して取り付けます。

セーフティレバーはブレーキレバーとブラケットの間へ挟み込むように取り付け、
レバーを握った時に、ブレーキレバーを動かし、ブレーキが利くように組み込みます。

サイド7に単身赴任-セーフティレバー

何だかとても原始的な…物理的というか機械的というか…実質的なとてもアナログな方法です。
…強引な方法でもあります…が、コレが調整によっては結構良い利き具合を見せてくれます。
本体のブレーキレバーを握れば、即効でダイレクトに力強く、グンッと利き、
セーフティレバーを握れば、少しジンワリとした利き目ですが…それでも確実に利きます。

それに…このシステムだと、ステム横、ドロップ部分、下ハン…、
ハンドルの思い切り端の部分を握らない限り、
殆どの位置…あらゆる走行姿勢でもブレーキを掛けられるという点が気に入っています。
なる程…名の通り、安全なブレーキレバー…確かにセーフティだわなぁ…と感心してしまいます。

サイド7に単身赴任-ブリヂストン・RADAC

このランドナーバー、自分は走行する路面状況によっては特に、
様々な部分を握って走行する事が多いので、こういった仕様はとても重宝するモノです。

この便利さになれてしまうと、最近のデュアル・シフト&ブレーキレバー車に乗った時、
ドロップハンドルの一部分しか使えないのが、もったいなく感じてしまいます。

サブブレーキレバーを取り付けようかとも思いますが…最近出番が減っているのでそのままです。

サイド7に単身赴任-CX204-16R

まぁ普通の…最近のアナトミックシャロー・ドロップハンドルでも
いろいろな部分を握って走行する事は…使おうと思えば…使えなくはないのですが…、
ブレーキを掛けられる場所が一カ所に限られていると…結局その一部分しか使わなくなります。

この事は、そこそこの距離を走る時、姿勢が固定されてしまう為、
特に最近のコンポーネントを使用しているスポーツタイプの自転車に乗るには、
それ故に、最近のロードバイクはシビアに…細かく設定する必要があるのだろうなと思います。

半面、古いタイプは…基本的な姿勢で各部を調整して、少し余裕を持たせたセッティングにしておけば、
ハンドルを持つ位置を変えたり、サドルの座る位置を変えたり、あとは…フレームのしなりを利用して、
その場・その時の路面条件や走行条件に幅広く順応・対応することができるので、気に入っています。

サイド7に単身赴任-この景色は気持ち良いです。

古い自転車も…なかなか…良いですよ。