「ディパーテッド」 | こだわりの館blog版

「ディパーテッド」

ディパーテッド

ストーリーは面白いし、テンポも快調。
役者陣は魅力的だし、ちょっとした傑作と手放しで褒め称えたい!
これがオリジナルの【コピー】作品でなければ…。


2/12 新宿ミラノ2 にて

監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ウィリアム・モナハン
出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、
   マーティン・シーン、レイ・ウィンストン、ヴェラ・ファーミガ、アレック・ボールドウィン、他


 犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、
 自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。
 しかし、警察に入るなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。
 一方、マフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育った
 コリン(マット・デイモン)は、内通者となるためコステロの指示で警察官になる。

マーティン・スコセッシの「ディパーテッド」は、
言わずと知れた香港映画「インファナル・アフェア」ハリウッドリメイクであります。
そういえば「インファナル・アフェア」もここ新宿ミラノ2(公開当時は新宿東急)で見たなぁ。
このシリーズの何か奇妙な縁を感じますね。


公開当時ワクワクしてみた「インファナル・アフェア」の興奮
いかに巨匠・マーティン・スコセッシが調理するのか、
出演もディカプリオにマット・デイモンにジャック・ニコルソン…もう最強の布陣。
さぞかしハリウッドテイストのド派手なサスペンスに変わっているか…と思いきや、
見てみてビックリ、ホント「インファナル・アフェア」のまんま(笑)。
ストーリーも役柄も、そして細かい描写までも
ほとんど「インファナル・アフェア」からちゃっかり拝借状態。


まぁ「インファナル・アフェア」から変わっているところと言えば
警察側のボス(マーティン・シーン)以外にも
「とある事情」を知ってる人物(マーク・ウォールバーグ)がいるってとこぐらい。
で、こいつがラストに「ちょっとした事」をしでかします。
確かに「インファナル・アフェア」のパートⅢへ繋がるストーリーを根こそぎ奪い取ってしまう
ある意味、勇気のいるラストシーンではありますが、
これって「決して続編は作りません」っていう、製作者側の意思表示みたいにも見えてきて、
なんかとってつけたようなラストで、盛り上がりませんねぇ。


ようはこれって【リメイク】じゃないでしょ!
単なる「インファナル・アフェア」の【コピー作品】でしかないでしょ!
マーティン・スコセッシよ、こんなに手抜いてどうしたことか!


そしてこの「ディパーテッド」から浮かび上がってくるのが
オリジナルの「インファナル・アフェア」の素晴らしさ(笑)。
ハリウッドの一流スタッフが、一切カットせずにそのアイデアを拝借してしまうのだから
本当に「インファナル・アフェア」は素晴らしいってことなんでしょね。
おいおい、ハリウッドが香港映画にオマージュ捧げてどうすんだよ!
それでいてラストクレジットでこの作品のライター(ウィリアム・モナハン)が
【written by ~】って堂々と出てしまうのには吹飯もの。
なんら手を加えずパクリ状態で【written by ~】はないでしょ!
こういう神経の図太さだけはハリウッド流なのか?


しかし逆ならまだしも、アイデアの【パクリ】で有名な香港映画から
ハリウッドがリメイク権を買ったとはいえ堂々と【パクって】しまうのだから
嗚呼、ハリウッドも地に落ちたもんだ。


■とにかくこれを見て、そのコピーっぷりに驚いてください

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