「スウィングガールズ」 | こだわりの館blog版

「スウィングガールズ」




タイトル: スウィングガールズ スタンダード・エディション

10/24新宿スカラ座にて
ヒットしているとは聞いてはいたものの公開されてからもう1ヶ月。
新宿地区の上映もまたキャパ50の新宿文化シネマに戻ってしまったか
と思いきや、新宿に着いてみるとなんとあの近辺でいちばん大きい
新宿スカラでの上映。
まだまだ根強い人気です。
当日の客入りもさすがに劇場が劇場だけに満席とはいかないまでも、
そこそこの入り。客層は圧倒的に高校生や大学生。
だけどところどころにオヤジの姿。女子高生好きか映画ファンか。
かく言う私もその一人、もちろん後者ですが(たぶん)。

さて感想ですが
矢口史靖監督、
この作品でひとつのスタイルを創りあげたって感じですね。
「アドレナリン・ドライブ」の頃までは
【普通の人々が遭遇する突飛な出来事】
を描くというスタイルでしたが、
「ウォーターボーイズ」から
【普通の人々が「今までの生活から全くかけ離れたジャンルに飛び込み」
遭遇する突飛な出来事】
と一回りパワーアップしたスタイルを確立。
今回の「スウィングガールズ」も前作のスタイルを忠実に
(忠実すぎるくらいに)守りながらも、
「未知のジャンル」がシンクロからビックバンドジャズと全く異なるため
ワンパターンにはならず、ひとつのスタイルを確立した自信からか、
その演出も堂々たるもので、この作品独自のおもしろさにあふれた出来で
ありました。

もうここまでくるとこのようなジャンルの専門家、
周防正行監督のお株を奪いかねない勢いでありますが、
問題は矢口監督の3作目であります。
【男のシンクロ】【女のビッグバンドジャズ】ときて次は何なのでしょうか。
周防監督も「シコふんじゃった」「shall we ダンス」と立て続けに2作発表し、
さあ第3弾というところで沈黙してしまいました。
矢口監督には是非とも第3弾で「まだこういうジャンルがあったか!」と
目から鱗ものの驚きを感じたいところです。

人気blogランキング に登録しました!☆