こんばんは!!

前回までに内反捻挫のメカニズム、応急処置のお話をさせて頂きました!
今回は最後に競技復帰までのリハビリについてお話させて頂きます。


内反捻挫のリハビリは競技復帰を目的とする以外にも再発、二次的機能障害防止の配慮が必要となります。そのため、損傷された靭帯を保護し痛みや腫脹を軽減させながら運動機能の獲得が求められます。

①損傷された靭帯の保護
②足関節背屈可動域制限の防止
③足関節周囲筋の筋力強化
④固有受容感覚器の改善

以上の4項目に配慮しながらリハビリを進行していく必要があります。

では、一体何をしたらいいのか?

まずは可動域回復のトレーニングから始めましょう!

タオルとチューブを使用したトレーニングを紹介します。

・タオルギャザー
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足の趾を使ってタオルを手前に引きます。

・腓骨筋トレーニング
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・後脛骨筋トレーニング
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ここでは、痛みを伴わない範囲で足関節を動かし全可動域において足関節周囲筋の促通を行うことが目的です。痛みを感じた状態で行うと患部の悪化のみならず、代償運動が起こってしまうので注意が必要です。

痛みが軽減し可動域が回復してきたら、筋力&バランストレーニングを行いましょう!

ビー玉、バランスマット、ミニハードルを使用したトレーニングを紹介します。

・ビー玉キャッチ&リリース
足の趾でビー玉をキャッチし、横に移動させる。

・バランスマット
バランスマットの上に片足立ちとなり、バランスをとる。目を閉じたりして難易度を上げていきましょう!

・バランスステップ
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患側でのジャンプ動作。リスク管理としてテーピングを使用して行いましょう!


内反捻挫の受傷機転は様々ですが、疲労時の集中力低下による判断ミスが要因となるケースも多くあります。
従って、疲労しにくくする筋力トレーニング、疲労しても崩れにくいバランストレーニングが求められるのです。


足関節の固定と周囲筋の筋力強化と柔軟性の回復は相反する項目です。回復に向け効率的にするには、前進的に安静、固定を減少させ、反対に徐々に筋力と柔軟性回復を図っていくことが重要となります。

担当:田中