友人の信仰(28) | 風の日は 風の中を

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~職場や学校で不安感に悩んでいる方へ~
「不安とともに生きる」森田理論をお伝えしたいと思いブログを書きはじめました。
2011年9月からは、日々感じたこと、心身の健康などをテーマに日記を綴っています。

山崎さんの著書を読んだ後、友人のダンナさんと話し合ったことは以下。


信者本人の幸せを考えた上で、親族が強制隔離を決行したとする。

親族側としては、その目的は「カルトからの救出」。

信者側からすると、それは「拉致・監禁」「逆洗脳」。


成功すればよいのか?

成功とは、どんな状態だろう?

教団から引き離すことに「成功」しても、本人の心の中はどうなっているのだろう。


「拉致・監禁」という手段が「親族に裏切られた」という心の傷を残す可能性は否定できない。

宗教団体と(表面上)縁をきったように見せ、やがて戻っていく人もいる。

別のカルトに入信する人もいる。


山崎さんのような成功例。

それなりの準備・協力者・準備期間が必要。


数か月の準備で救出のチャンスがめぐってくるケースもあれば、

何年もかけて準備し、決行しようとしたそのとき、信者本人が「助けて」と叫びながら外に飛び出し、先輩信者の家にこもってしまった例があった。(←統一教会の事例)

このケースが、実際説得に応じるまで、数年かかった。(最終的には脱会)

要するに、一朝一夕にできることではない。


脱会に成功したとしてもそこでオワリではない。

価値観の大転換の後遺症として、たちなおれないほどの自己否定感におそわれる人もいる。


「信頼関係が切れてしまうのなら、意味がない」

「結局、本人が自分で気づき、自分で選択したというかたちにたどりつけないと意味がない」

ダンナさんはそう言った。