副交感神経優位にするには | 風の日は 風の中を

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~職場や学校で不安感に悩んでいる方へ~
「不安とともに生きる」森田理論をお伝えしたいと思いブログを書きはじめました。
2011年9月からは、日々感じたこと、心身の健康などをテーマに日記を綴っています。

すごい暴風雨が日本列島を横断していきました。

そんな中、ブロ友さんが交感神経と副交感神経について、かかれているのを見て、私たちを生かしてくれている力について考えました。


交感神経優位のときは、戦闘モード、副交感神経優位のときは、リラックスモードと大別されるようですね。

日中、仕事や用事に励んでいるとき。

帰宅してから、就寝にむけて、だんだんくつろいでいくとき。

心身の状況は環境に応じて切り替わっていきます。


昨夜は、交通機関のマヒなどのため、平常なら帰宅して、リラックスモードに入っている時間帯に、まだ帰路の途中だったという方々もたくさんいらっしゃいました。

私たちの暮らしの中にある緊張と弛緩、どちらもそのときどきの環境に適応するために大切なものです。

自律神経は、基本的に環境適応にむけて動く神経といっていいでしょう。


ただ、どちらかに傾いた状態が慢性的に持続すると、健康面で不利に作用する場合もでてきます。


無理をせず楽に生きることができているときは、副交感神経が優位になり、リンパ球が増えるそうです。

リンパ球が多いと、不調を自力で治す力が高まるので有利になります。

でも、どこまでも多ければよいというわけではなく、リンパ球があまりに多くなると、アレルギーや下痢になることがあります。(死に至る病というわけでは、ないですが…。)

逆に、交感神経優位の状態が、あまりに長く持続すると、顆粒球が増えストレス性の心筋梗塞やガンなど、生命にかかわる病気をつくりだす下地になります。


ストレスは、人間にとって、ある程度は必要なものですが、よく指摘されているように、大きなストレスが長期にわたり持続すると、心身ともに蝕まれます。


「無理をしない生き方」=「肩の力がよい感じにぬけている状態」というふうに考えて、どうしたら肩の力がぬけるのだろう?と、ここのところ、いろいろな方のブログを見せていただいていました。

複数の方が、かかれていたことに共通していたことですが、力が入りすぎている上半身をどうにかしよう、というのではなく、下半身に意識をむけたり、下半身の筋肉を鍛えたりすることで、「結果として」肩の力がぬけるようなのです。


肩の力がぬけた良い姿勢というのは、足の裏が地面についていることを意識しつつ、丹田(お臍のすこし下)に力が入っているときに自然にとれるそうです。

このような良い姿勢を保ちながら、ジョギング、ウォーキング、スクワットなどを行うことで下半身の筋力アップをはかります。上半身の血液を下半身に下ろし、血流をよくすることができます。


そして「副交感神経を刺激する方法」ですが…

私は、今まで「考え方の幅を広げることで、心の悩みにとらわれないようにして…」とか、精神的なことばっかり考えていました。

日常で実践しやすい身体からのアプローチを教えてくださったのは、健康雑誌によく登場している安保徹先生です。

「爪もみ療法」という名前で、薬指以外の、手の指の爪の生え際の角を刺激する方法です。


【注】薬指をはずす理由は、薬指の場合、交感神経を刺激することになるからです。


手の親指、人差し指、中指、小指の爪の生え際の角(厳密な位置ではなく、おおよそ爪の生え際であればよい)を反対の手の親指と人差し指でつまんで押しもみをします。

1ヵ所を10秒、1日に1~2度。

押すときの強さは、やや強めの痛みを感じるくらいに押してください。


自分は、昨日のように、乗れるはずのバスに乗れなかったり…など突然ふってわいた「すきまの時間」に実践するようにしています。少しでも、からだをふりかえる機会にしようと思っています。