英題: The Sun in the Last Days of the Shogunate
次の100年へ！ 半世紀の時を超えた傑作喜劇
【紹介文】
落語の世界を映画化した川島雄三の傑作喜劇が、デジタル修復で美しく甦る。舞台は幕末、品川宿のある遊郭。フランキー堺が演じる主人公＝「居残り佐平次」のほか「三枚起請」など多くの落とし噺が巧みに取り入れられている。
【ストーリー】
色街として有名な品川宿。その遊郭の一つ相模屋に、町人・左平次が仲間を連れ立って訪ねてきた。止め処ない豪遊に仲間は勘定の心配をするが、左平次は全く気に留める様子がない。
【データ】
1957 日本 110分
監督: 川島雄三
脚本: 田中啓一 川島雄三 今村昌平
音楽: 黛敏郎
修復監修: 橋本文雄 萩原泉
キャスト: フランキー堺 左幸子 南田洋子 石原裕次郎 芦川いづみ 市村俊幸 金子信雄 山岡久乃 梅野泰清 織田政雄 岡田眞澄 髙原駿雄 青木富夫 峰三平 菅井きん 小沢昭一 植村謙二郎 河野秋武 西村晃 熊倉一雄 三島謙 殿山泰司 加藤博司
これぞ喜劇って矜持を感じる
【私的感想】
フランキー堺のチャキチャキしたしゃべり口に、思わず口元がにやりとなる。続いて、登場する裕次郎晋作、左南田の女郎衆、真澄喜助に、泰靖徳三郎とキャラが濃い。一発で頭に残る強烈さだ。テンポだって小気味よい。淡々と笑いのツボを打ち抜く作りだと思う。この映画には、人情噺は出てこない。それが情に頼らぬ喜劇としての潔さか。
【私的満足度】
6.5
