英題: Moving
田畑智子が鮮烈デビューした相米ファンタジー
【紹介文】
最近はナレーション業でも活躍する京都出身の女優・田畑智子のデビュー作品。京都を舞台に、両親の離婚騒動に揺れる多感な小学生を瑞々しく演じ、キネマ旬報新人女優賞等を受賞した。監督は『セーラー服と機関銃』の相米慎二。
【ストーリー】
父ケンイチが家を出て、母ナズナとふたり暮らしが始まった小学六年生の漆場レンコ。二人のルールが決められ、生活が変わりゆく中、レンコはなんとか両親の離婚を止めよう躍起になる。
【データ】
1993 日本 124分
監督: 相米慎二
原作: ひこ・田中
脚本: 奥寺佐渡子 小此木聡
音楽: 三枝成彰
キャスト: 中井貴一 桜田淳子 田畑智子 茂山逸平 笑福亭鶴瓶
演出の意図を量りかねてます
【私的感想】
演技指導が厳しかったことで有名な監督さんだけど、自然にみえる演技にはあまり固執してなかったよう。独り言、驟雨、バスの発進――違和感を感じて首をひねる。かと思えば、面白いカットに目が釘付けになったりもする。そのバランス感覚に正直戸惑う。後半はファンタジー世界に突入するが、唐突な感じがして波長は違うって感じます。
【私的満足度】
5.0
