無責任にうるう秒について考えてみた | 池袋駅南口の天文計算

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うるう秒でいちばん問題なのはいつうるう秒が挿入されるか事前にわからないことでしょう。ここがうるう日(?)と根本的に違うところです。

じゃあうるう秒をやめてしまったらどうなるのか?

例えば日常生活もTAIを使うことにします。とうぜんどんどん時計だけ進んでいきます。どのくらい違ってくるのか計算してみます。
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1000年経って1時間ちょっとの違いですからまあたいしたことがないとも言えます。明日から一時間違えば問題ですが1000年あるわけですからカラダも社会のシステムも少しずつ慣れて行くのではないでしょうか。

さすがに冬の朝は厳しそうです。東京だと年末の夜明けは8時近くになります。
でもこれには対応策があります。

今サマータイムがどうのこうのという話がありますが、1000年経ったら夏はサマータイムを使っているのと同じことになります。だからサマータイムをやめその変わりにウィンタータイムを導入します。つまり冬の間だけ時計を1時間遅らせることにします。こうすれば日常生活は現在サマータイムを導入した場合とたいして変わらないはずです。

無責任に考えはじめたのですがけっこういいアイデアじゃないでしょうか。

もっともそれからまた1000年経つと遅れは4時間くらいになります。

そして42世紀になると東京の冬の日の出は正午くらいになります。
またこの頃になるとうるう秒で対応しようとすると三週間に一度ほどうるう秒を挿入することが必要になります。

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ぜったいにUTCとUT1が1秒(0.9秒)以上差が出ないようにしている理由は船の位置を天測で決めるときの許容誤差から来ているという話があるのですが、いまどきどんな船でもGPSで位置を調べているんじゃないでしょうか。お値段も(小型の船で使うような)GPS機器より六分儀の方が高そうです。
電気を使わないほうが非常時の役にたつでしょうからこういう考え方をしちゃいけないのかもしれませんが....

  「うるう秒の挿入回数.xls

(2013-09-23 09:39:51)